山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

行動しながら切り拓く女性の歩み

2017-02-20 21:26:03 | 読書
 午前中に『にらめっこ~仲間と生きる私』(七七舎、2017.2)という自費出版の書籍が届く。
 著者は数十年前地域活動をともにしていた土屋豊子さんだった。
 出会ったときは離婚して間もなく子育てに必死だったが、吸い取り紙のように地域の具体的な活動を担っていった。
 そのうちに、父母会活動をはじめ、あっというまに介護事業のNPOを立ち上げるなど地域で目ざましい活躍をしていった。

                                    
 離婚という障壁を行動で乗り越えていく姿に逆にまわりが救われた事例が少なくなかった。
 当たり前の主婦が、地域活動とその出会いを通して成長していく姿を、てらいのない文章でさわやかに綴られている。
 豊富な写真を中心に明るいカラーのイラストや罫線などのレイアウトが多用され、だれでも読みやすい構成となっている。
 というわけで、一気に読ませてもらった。

     
 先日放映した86歳の大道芸人ギリヤーク尼崎さんの命がけの踊りに対して、弟は「自分の生きたいことを貫くっちゅうことを見してもらったね。
 自分のやりたいことだけで、そこには人の輪っちゅうものがあってね、それに支えられているっていうこと」だと語った。
 そんな一途な生き方と土屋さんとがダブった。

                                       
 土屋さんらの自主上映会で見せてもらったドキュメンタリー「元気な亀さん」は、オイラの考え方にも大きな影響を与えてくれた。
 幼児から高齢者を一緒に保育し、さらに障害者や学童保育にも視野に入れた施設の発想は、いまだにセクショナリズムの行政・施設の在り方に一石を投じた実践の映画だった。

 土屋さんはすでに再婚して相変わらず旺盛なボランティア活動をしながらのさわやかな人生を日々満喫している。
 
 
コメント
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