山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

人口減っても緑はなくなっていく

2017-07-06 21:10:32 | 風景
 ときどき都会の郊外に出没してみる。
 すると、昔あった野原がなくなり、山が削られていく。
 人口は減っていくのに開発はますます進んでいく。
 そこにぎっしり新築の家屋がひしめき合う。
 そんな痛々しい姿に心が痛む。

                                
 放置された大木は半世紀近くは生きてきたのだろうか。
 なんのために生きてきたのか自問自答をつぶやいているのかもしれない。
 伐られても有効に活用されれば納得いくが、転がしてあるのは無残というほかはない。
 幕末にやってきた外国人はことごとく日本の景観と清潔さを賞賛したものだ。

      
 文明開化による西洋化は「モノ」の物質化を推進した。
 つまり、モノは商品化され、商品にならないものは価値がないとされる。

 東洋や日本は自然の素材のなかに「神仏」を観る。
 しかしその精神もいまや崩壊過程にある。
 それは同時に、欧米化の貫徹でもあるとともに人間の崩壊過程でもある。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする