ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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国民健康保険の問題は・・・

2006-12-04 10:28:24 | つれづれ日記

 昨日のNHKスペシャル「もう医者にはかかれない」を見ていたら

本当に気分が悪くなってしまいました

(元々風邪で熱を出していたのは確かだけど・・・)

まるで時代劇の悪代官と農民のような国と高齢者の図式

あまりにひどいよねーー

 

国民皆保険」制度というのは、国民誰もが平等に医療の恩恵を受ける為の

画期的な制度だ・・・と、学校で習った記憶があるんですけど、

見事にそれが破綻してしまった という事ですね

 

つまり「国民健康保険良を払えない世帯」が増えてしまった・・

それを国は「苦しくても払っている人がいるんだから、払えないという

言い訳は認めない。

払う能力があるのに払っていない人がいるんだから、払えないという定義すら

存在しない。

そもそも払えない人は保険の対象にはなってない」というばかり。

しかも、保険料を徴収する為に資産内容をチェックして、財産を差し押さえてまで

何とかしようとする・・・

 

ちょっと待ってよねーー

確かに「払う能力があるのに払わない」人はいると思います。

給食費だって払わない人が多いのだから・・・・

でも、「生活保護を受ける程ではないにしても、収入が低くて保険料を

払うゆとりがない」世帯は確かに多く存在すると思うんです

だって・・保険料を払っておかゆをすする生活が正当だと思いますか?

保険料を払っても窓口で払う医療費が払えなかったら病院には

いけませんよ

 

保険料を払わないと「資格証明書」が発行されて10割負担になってしまう。

そしたらよけいに払えない・・・という悪循環を国はわからないのかしら?

 

うちの舅達も、突然上がった国民健康保険料や介護保険料には

頭を痛めています

70を超えたら誰でも持病は持っているし、定期的に病院にかからないと

いけないでしょう

でも、医療費がかさむからってちょっとやそっとじゃ病院に行きませんし

二人が風邪を引いたら一人が病院から薬を貰ってきて、分け合って

飲んでいるような現状です

 

これで保険料が払えなくなったら、市役所から徴収係が来て

「平等に負担するべきものなんだから払いなさい」

「せめて一月分でも払いなさい」と迫るんだろうな

 

現在保険証を取り上げられている人は全国で32万人だそうです。

低所得者や失業者の全てを国民健康保険で抱えているとか。

 それならパートやアルバイトの保険は健保でまかなえば

 生活保護ではなく、一時的な医療補助を増やすことによって

生活保護費よりも費用がかからない

なんていう方法もあるそうですが、どれも抜本的な解決にはならないです

 

一番問題なのは、やっぱり「格差」なんじゃないのかな・・・・

この格差を生み出す土壌ってのがまた問題で・・・

若さと学歴とコネを持っている人だけが、きちんとした職業に就けて

一度リタイアした人や後ろ盾のない人には就職のチャンスがない・・・という

企業の考え方が問題なんです

 

さらに、少子化で独居世帯が増えれば増えるほど、誰にも頼ることが出来なくなり

全ては「金」次第になっちゃう

誰でも歳をとれば働けなくなるし、それにつれて収入もなくなるわけですが

公務員や大企業の重役クラスなどは、それこそ天下りやら年金やらで

全然痛くもかゆくもないわけ

だから「そもそも払えない人というのは医療保険の対象ではない」とか

「誰の為に払うべきなのか考えろ」なんてつめたいことが言えるのよね

 

若い頃はあくせく働いて、休日の楽しみも少ない生活を強いられ

定年後は病気の治療もままならず、保険料その他の税金を支払う為に

少ない収入の中からさらに身を削って払うような生活を送る日本人

何の為の一生なんでしょうか・・・・・

コメント
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