ふぶきの部屋

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ゾウのはな子

2007-08-05 15:49:33 | ドラマ・ワイドショー

昨日の「怪奇心霊ファイル」は怖かったですねーー

閉鎖された病院の窓から午前2時に入ってきたおかっぱ頭の少女

あんなにはっきり映って・・・本当なのか?いやーーやらせじゃないよね。

やたらあれだけが怖かったです。

 

 ゾウのはな子 

8月は日本人にとっては「鎮魂の夏」です。

それにふさわしい俳優さんは、反町隆史中居貴一だと思いますが

このお二人が「千の風になってスペシャル」に出演するのは、ある意味

宿命みたいなものでしょうねーー

夏はやっぱり反町君がみたいっ

 

で、今回の「ゾウのはな子」なんですけどーー

本当に感動しました。

一言で言えば「命の継承」というストーリーです

一つの命が生まれて消えていっても、その思いは残っていく・・・・

次の世代に。

その象徴がはな子が飼育員のポケットをまさぐる演技なんでしょう

戦時中に餓死させられた花子も、そしてタイから昭和24年にやってきた

はな子も・・・そのはな子がかつて高野という飼育員のポケットをまさぐる

ようにその息子さんのポケットをまさぐっている時、ドラマを見ている人は

亡くなった花子や飼育員達の受け継いできた思いを感じるのです

 

「ゾウの花子」のお話は、大昔から映画になったり本になったりしていますので

ある意味、「今更花子の話?」と思ったのも事実です。

でも、作られたドラマは、新しいはな子の生き様を通して、あの時代に

「餓死」という選択肢しか与えられずに死んでしまった花子がかぶさって

見え、また花子を死なせてしまった贖罪意識を背負っていた吉岡の

思いを受け継いだ高野飼育員の熱心な仕事ぶり・・この二つの

「重なり」が感動を呼んだのです。

戦時中に「猛獣」というだけで殺されてしまった動物達の死は、新しいはな子を

無事に生きながらえさせるという事において、決して無駄ではなかったと

いう事

そして、戦時中の辛い思い出に呑まれることなく、戦後を生きた飼育員達。

その思いを受け継いだ世代・・・人の一生はなんて素晴らしいんだろうと

思いました。

 

今回の最優秀演技賞はなんと言ってもゾウ達。

特に花子の2頭は素晴らしいの一言

もそもそ・・と近づいてきて、反町君のポケットに鼻を突っ込む可愛らしさ。

餓死する寸前、芸をして必死にアピールする姿のいじらしさ。

そして小さなはな子が反町君の後をちょこちょこついていく姿の

愛らしさといったら

ゾウってあんなに可愛い生き物だったのかーーと感心してしまいました。

何でも、今回はゾウの部分はタイに行って撮影したんだそうですね。

タイはゾウさんのメッカ。

表情が生き生きして、動きも活発で可愛いゾウ達。可愛いです。

 

それから反町君・・・・

最初にも書きましたけど、毎年8月にはこの人の顔を見ないでは

いられないほど「戦時中」が似合う俳優さんですよね

現代の俳優さん達はやたらふくよかで血色がよくて、そういう人が

常に空襲の危機に晒されて物資のない時代を演じても、少しもさまに

ならないんですけど、反町君は違います

「渇望」という言葉が似合う俳優さんです。

(思わず「男たちの大和」をまた見ようかなーーと思ったりして。

鶴田浩二がいなくなって久しいですが、こんな風にかつての戦争を

リアルに演じてくれる俳優さんの登場は嬉しい。これもまた一つの

命の継承なんでしょう)

 

年代的にはそんなに変わらないでしょう北村一輝さんも、立派に

反町君の後を引き継いでやっていましたねーー

 

余談ですけど、戦時中の都のお役人さんをやっていた、柴田淳・・

田宮二郎の息子さんですけど、歳をとるに連れて顔やしぐさや

声がそっくりになっていてびっくりしましたーー

(最近、ケーブルテレビで「高原にいらっしゃい」が放送されて、田宮さんを

見ているのでよけいにそう思うのかもしれません)

 

今週10日と11日は「はだしのゲン

こちらはもう一人の「戦時中が似合う俳優」中居貴一さんの登場です。

原爆・・・といっても、今時の若い人達にはさっぱりわからない現実を

どうリアルに描いて見せるのか楽しみです。

コメント
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