ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

レザネ・フォール

2009-11-23 12:54:27 | ヅカOG その他舞台

昨日、お友達と厚生年金会館に行って来ました。

OG公演「レザネ・フォール」を見る為です。

 

 レザネ・フォール・・・作・演出 大野拓史

 出演者・・・鳳蘭・麻路さき・湖月わたる・彩輝なお・星奈優里・

         瑠菜まり・苑宮令奈・雪路かほ・陽色萌・汐夏ゆりさ・南海まり

         福井貴一

 

いわゆるフツーのレビューショーがあるOG公演なのかと思ったら

これが全然違うのでした。

そもそも男性でただ一人ご出演の福井貴一さんは四季出身の俳優さん。

彼の役は甘粕正彦・・・思わず目が点になっちゃいそうな名前ですが

その彼が1920年代のパリのレビュー小屋に飛び込んでくるんです

彼にはそこのマダムと彼しか見えない夢魔(湖月)くっついており、

妖しい踊りで魅了します

その甘粕さんの前で、「モンパリ」からレビューが始まるのですが、

小屋の花形は星奈優里。役名はトラバーユ(鉄の処女)

そしてその同性愛の愛人、麻路さき。役名はエトワール「博愛の人」

そのエトワールが日本からレビューの勉強をしにくる白井という人の紹介

状を持っており、小屋にいたただ一人の東洋人を白井と勘違い。

実はこの白井こと甘粕は関東大震災に紛れて大杉栄を殺した。

その大杉の恋人だったのがドリィ(南海まり)で・・・・

 「同性愛」を認めて貰えない事に不満を抱きつつも、私はトラバーユ

  を愛してると言い切るエトワール。

 「同性愛」を認めないといいつつファシズムに傾倒しているエトワールの

  妹・ゴロワット彩輝なお

 ドリィに大杉を紹介した事で罪悪感を抱き続けるトラバーユ。

 いつばれるかわからないけど、とりあえず白井になっていようと

  頑張った甘粕。でもドリィの恋人が大杉だった事で思い出が蘇る。

 マダム(鳳蘭)は最初から甘粕の素性を知っていながら庇い立てを

  し、最終的には憲兵隊に反旗を翻すようなレビューを繰り広げる。

 

 ね?はっきり言って・・・・・難しいでしょ 何が何だか・・・・

  お年よりはともかく若い人に「甘粕」「大杉」だのって社会では絶対に

  習わない名前を連呼されてもなーー

  (大野先生の「ロシアン・ブルー」の評判が悪かったのもそこらへんに

  ありと見えますが)

  大野先生はホモっぽい話が好きかと思ってたら、えーー?マリコさんと

  ユリちゃんは同性愛のカップルなの?

  どうりでマリコさん、中途半端だわ

 

 題材は退廃的な文学と言う感じでいいと思うのです。もっと突き詰めれば

  いい作品になった筈。

  でも、いかんせん、これで地方を回るわけで・・・結局話は中途半端で

  後半はツレちゃんのいつものトークとレビューショーになっちゃった

  まあ、それがないとつまんないけど

 

 衣装と振り付けがあまりにもひどくて。特にマリコさんのが。

  全然似合ってませんでした。振り付けもいい加減で・・・「パッションブルー」

 のタンゴシーンを丸々流すならせめて星奈優里ちゃんと

  きっちり躍らせて欲しかった カルメンぽい彩輝とのなんだか

  わかんないデュエットダンスなんて消化不良ですっ

 

 湖月のダンスとビジュアルは素晴らしかった

  一緒に行ったお友達が「わたる会に入ろうかなあ」と呟いていた程。

  確かに素敵だったわ。

  湖月だけじゃありません。

  彩輝なおの美しさとか可愛らしさとか台詞回しが安心して聞いてられる

  とか・・・現役時代にこれがあったら・・・と思いましたし

  星奈優里も南海まりも、現役の娘役トップより美しくて色気があって

  踊れる・・・

  すっかり「おかあさん」っぽくなったマリコさんのしぐさの優しさは今もって

  うっとりーー 男役は優しくないと駄目っ

  エスコートする指先が美しくないと駄目っ

 

 トークショーではツレちゃんに思い切りマリコさんが突っ込まれて

  仕舞には「ちゃんと喋る前に考えなさい」と言われました。

  「もし100万円あったら」っていう質問に、

  麻路 → 「宝塚を100回見る」

  鳳 → 「今座席いくら?」

  星奈・彩輝 → 「11000円」

  麻路 → 「ひえっじゃあ、安い席で」

  鳳 → 「あたしらの頃は300円だった」(大爆笑)

 

  星奈 → 「100万あったら胸を大きくしたいです」

  鳳 → 「胸大きくするだけでいいの?結婚は?」

  星奈 → 「勿論結婚も」

  鳳 → 「愛撫されてる途中でぼろっと落ちるかも」(優里ちゃん

       座り込んで笑う)

       (マリコさんに)もうあんた今更嫁にいかへんからいいやろ?

       浴衣着ると断崖絶壁」

  麻路 → 「衣装部さんに男役の為に生まれて来た人と言われました」

 

という事で、結局崇高なミュージカル芝居よりもツレちゃんのおしゃべりで

「よかったわーー」と思わせられた舞台でした。

 

 

 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする