まずはご入学おめでとうございます。
吹き荒れる逆風の中、よくぞ受験して入学して頂きました。
ファンとして、本当に嬉しく思います。
音楽学校初期から変わらない制服。
昔はこんなの着て・・・と思ったけど、今は何だか新しいね。
変わらないものがあっていいと思います。
合格発表から入学式までの間に、これだけ髪型を整え、しっかりと発声し、きちんとした姿勢で立っていられるというのは、今時珍しい事であり、これぞ日本の美徳だと思います。
タカラジェンヌというのは、とにかく1にも2にも姿勢がよくて、だからドラマに出てもすぐにわかります。まっすぐにぴんと張った姿勢があれば、どんなコスチュームも着こなせる。
「光る君へ」の凰稀かなめは少ししか出てこないけど、ドラマの中で最も平安時代の才女に見える。それは長年培ったものですね。
私が、悠仁殿下のお妃にはぜひジェンヌを・・と望むのはそういう観点から。
礼儀、言葉遣い、姿勢。そして伝統を受け継ぐ気持ちがないとやっていけない世界ですので。
112期っていうのは、年齢的にはピッタリかもしれませんね。
学歴より、芸術や歴史に対する造形を深め、それを教養としてしっかり受け止めて深堀りして下さいね。
宝塚にいなければ出来ない事、覚える事が出来ない事、沢山あります。
予科の1年は本当に厳しい。上級生が怖くて。
でも、余計な事を考えずに精進して欲しいと思います。
挨拶もきちんとして、あらためて偉いなと思います。
彼女の憧れの男役は朝美絢でしたっけ?
朝美絢は下級生の時からギラギラしてました。自分の欠点をよく知っている人で、だから自らがむしゃらに飛び込んで「俺様キャラ」を作り出してきた人です。今の宝塚に必要なのはそういう人です。
今もって「加害者」という言葉を使い、宝塚を誹謗中傷する人が絶えません。
しかし、もう合意したわけですし、宙組再開も決まり。
いつまでも後ろ向きではいられないのです。
自死に加害者はいません。
そうです。何よりもお願いしたいのは、何があっても「死」を選ぶ事なかれです。
死を選ぶくらいなら即日で退団して下さい。
だけど、自分が選ばれた40人である事を思えば、それがたとえトップでなくても、誇りになる筈だと思うんですよ。
「あの人とは共演したくないから休演」もなしにしてほしい。
ファンは決して軽い気持ちで劇場に通っているのではありません。
そのお金には沢山の労働や汗や気持ちがこもっている。
その事を忘れないで欲しい。
「芸事を人様に見せる」今、その卵になったわけですからしっかりと商業演劇とは何か、という事も学んで欲しいですね。
引っ込み思案ではなく、おかしなプライドも捨てて、白紙の自分になって教えを身に着けて下さいね。
頑張ってね。2年後を楽しみにしているので。