夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

年金は激減、出費は増加、「伴侶が逝った」老後の悲惨すぎる末路、改めて高齢者の私は学び・・。

2021-05-19 14:48:45 | ささやかな古稀からの思い
先程、とりおり愛読している公式サイトの【 現代ビジネス 】を見ている中、
『 年金は激減、出費は増加・・「伴侶が逝った」老後の悲惨すぎる末路
  ~ 夫婦2人が元気なうちにできるコト ~ 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。


こうした中で、いつの日にかどちらかが死去され、
残された方が『おひとりさま』となるが、もとより私たち夫婦にとっては、

未知の世界なので、不安があり、幾たびも私たちは話し合ったりしてきた・・。



こうした深情があるので、今回《・・「伴侶が逝った」老後の悲惨すぎる末路・・》、
真摯に学びたく、記事を精読してしまった。

この記事は、『週刊現代』の2021年2月27日・3月6日合併号に掲載された記事で、
関連の【 現代ビジネス 】に3月8日に配信され、
無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。

《・・
☆年金がこんなに減った

おカネの話をするのは、なんだか下品で気が進まない。
そう贅沢な生活をしているわけではないのだから、細かいことは気にしない。
夫婦の間に、そんな空気が流れてはいないだろうか。

だがそれでは、伴侶を亡くした悲しみの中、
残された側は愕然とすることになる。
これからひとりで生きる私の生活費と財産はどうなるのか、と。

いざその時になって、右往左往しないために、
まず知っておくべきは、将来の見通しだ。



大きな変動に見舞われるのが、年金の受給額である。
「家計と資産の管理は、夫にほとんど任せていたし、
なんとなく気後れして、自分から詳しく訊くこともなかった。
収入がほとんど半分になるなんて、思ってもいませんでした」

そうため息をつくのは、千葉県に住む神山法子さん(68歳・仮名)だ。

50代まで正社員として働いていた神山さん自身は、約120万円、
商社に定年まで勤めた夫は、約170万円の年金を受け取っていた。

しかし、夫が昨年亡くなり、
夫の年金170万円は、丸々消えることになった。

そして神山さんは、そこで初めて、
専業主婦であれば、満額受け取れる遺族厚生年金を、
共働きだった夫婦の妻は、その半額ほどしか受け取れないと知ったのだ。

「私の遺族厚生年金は36万円で、
受給額は合わせて160万円まで減りました。

夫が健在のときは、比較的余裕があったので、
孫の学費の足しにと、子ども夫婦におカネを渡すことも多かったのですが、
今では自分の暮らしで精一杯です。

こうなると知っていたら、もっと財布の紐を締めていたのですが」(神山さん)



次の表では、標準的なサラリーマンと専業主婦の夫婦
(平均的な所得で厚生年金加入期間は40年)を例にとった。


『週刊現代』2021年2月27日号より



伴侶を亡くしたあとには、
月々の年金収入が激減したところへ追い討ちをかけるように、
想定外の支出も増える。

たとえば、妻が先に亡くなれば、配偶者控除がなくなるため、
残された夫は、むしろ夫婦二人が健在の時よりも、
所得税と住民税を多く支払わなければならなくなる。

図の夫婦のケースだと、税額があわせて7万4550円から11万9000円と、
1・6倍にハネ上がってしまうのだ。

生活費も、ひとりになったからといって半分になるわけではない。
光熱費や電話代、水道代は、ほとんど変わらない。

ひとり分の食事を作るのが億劫になり、
外食が増えるために、食費がむしろかさむこともある。



さらに、打撃を受けるのは、日々の収入だけではない。
事前の準備を怠っていると、虎の子の資産も目減りさせてしまいかねない。

行政書士の宇田川亨氏が指摘する。
「よくあるのが、株式の相続に失敗するケースです。
株式を相続するには、相続人が同じ証券会社に新しく口座を作って、
 移さなければなりません。

よく「株式ではなく、現金で受け取れませんか」
と言われるのですが、証券会社の手続き上、不可能です。

実際に相続人が受け取るまで3ヵ月ほどかかることもある。
その間に株価が下がっても、指をくわえて見ていることしかできません。

ここ最近は、コロナの影響で価格が大きく変動する株も出ています。 

ある程度の年齢になったら、
株は事前に手仕舞いしておくのが無難です」

この株高なのだから、大丈夫だろう・・
そう思って気前よく子や孫におカネを渡したり、
資産の一部を生前贈与したりしていると、後悔することになるかもしれない。

この場合も、夫亡き後の妻の年金収入は、およそ6割に減る。

逆に妻が先に亡くなったなら、残された夫が受け取れるのは、
以前の7割弱だ。

こうした事実を大前提として知っておかなければ、
ひとり暮らしの計画を立てることも覚束ない。



☆申請でもらえるおカネ

では、いつ連れ合いがいなくなってもいいように、
今のうちに準備しておくべきことは何か。

基本中の基本と言えるのが、夫婦で財産目録を作ってみることだ。
まずはメモ書きでも構わないので、次の項目を調べて書き出そう。
・所有する不動産
・預貯金の名義と金額
・投資信託や保有する株
・自動車など、その他の財産
・借金や負債の金額と返済先
・年金などの定期収入

どうだろうか。いきなり書こうとしても、すぐにはできないはずだ。

財産目録を作る過程で、収入と資産がどれだけあるか、
どの銀行や証券会社に口座を持っているのか、
夫婦のどちらがよりおカネに強く、どちらがより疎いのか、といったさまざまなことがわかる。
それだけでも、大きな一歩になる。

「財産目録は、将来の生活の見通しを立てるのに役立つだけでなく、
 遺言書を書くときや遺産分割協議をするときにも必須です。

また、家系図と一緒に作っておけば、
相続の際のトラブルを防ぐこともできます」(終活に詳しい弁護士の伊勢田篤史氏)

これがいわば「守り」の準備だとすれば、「攻め」の準備もある。
それは、「申請しないともらえないおカネ」を把握し、
きちんと申請しておくことだ。

たとえば、加給年金の存在を知っている人は、そう多くないだろう。
「夫が厚生年金受給者で、妻がまだ65歳に満たない場合に、
夫が65歳に達した時から年額39万900円を受け取れます。

ただし、申請を忘れていたり、夫が老齢厚生年金を繰り下げ受給する場合は
もらえないので注意が必要です」(ファイナンシャルプランナーの横川由理氏)

まだ夫婦二人が元気なうちに、足元を点検し、
できることから一つずつ手を打っていこう。
ひとり残されたあとに「失敗した」と気がついても、もう手遅れなのだから。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 



私が定年退職して多々の理由で年金生活を始めてまもなく、
この当時の私は、タバコを喫うし、お酒も大好きな男であったので、
漠然としながらも私は、家内よりあの世に先に旅立ちと思ったりした。

そして残された家内が生活費で困苦しないように、
遺言書として、公正証書を作成したりした。

問題はエンディングノートの各項目であり、
お互いの終末治療の扱い、葬儀、お墓など多岐に及び、
ときおり10数年に及び、話し合ったりしてきた。



私が死去し、家内が残された場合は、
やむなく家を処分して、マンションの2DKぐらいを買い求めて、
趣味を強くして、生きがいとして老後を過ごしてほしい、
と私は家内に幾たびも言ったりしてきた・・。



しかしながら、この世にまさかの出来事で、家内が私の遺してあの世に旅立つこともありえる。

私は家内が亡くなった時は、世の中はこのようなこともあるの、 
と茫然(ぼうぜん)としながら失墜感を深めて、
私たち夫婦が長年話し合ってきた葬儀に関して、 ささやかな家族葬、
やがて四十九日を終えて、約束どおりに樹木園に行き、埋葬をすると思われる。




私が身も心も溌剌であった時は、古惚けた我が家で独り住むことも思案したりする。

過ぎし4年前の頃、私たち夫婦は最寄の銀行に行った帰路、ある地域福祉センターを通り過ぎ、
センターから何かしら集会があったらしく、談笑と歓声が私たち達は聴こえてきた・・。

やがて私たち夫婦は、遊歩道を歩くながら、
『僕がおひとりさまになったら・・家に閉じ込まらなくて・・
ああした地域福祉センターで、 定期便のように通うと思うょ・・』 と私は家内に言ったりした。

私は亡き母の遺伝を素直に受け継いだ為か、男の癖に小学5年生の頃から、おしゃべりが好きで、
年金生活の今でも、何かと家内と談笑したり、 ご近所の奥様、ご主人さまと話し合ったりすることが多い。




もとより地域包括支援センターは、《・・介護の必要がなくても、誰でも利用できる。・・》、
《・・介護予防のための体操教室や談話会など・・》を知り、微笑んだりした。

そして私はおひとりさまになってしまった時、相変わらず古惚けた自宅を出て、
トボトボと歩いて、地元にある地域包括支援センターに殆ど毎日通い、数時間を過ごす・・。

そして私はコーヒーを飲みながら、或いは昼食を共に頂きながら、 70代が多いと思われるが、
XXさん、と私は呼ばれたり、 やがて同世代の女性からでも、 XXちゃん、
或いはXXクンと苗字で、呼ばれることを夢想したりしている。

この後、コーヒー代、昼食代を支払い、わずか700円以下が多いと思われ、
何よりも数多く同世代と共に数時間を気楽に共有して、

談笑できるので安らぎのひとときと思える。

やがて帰宅後は、自宅付近の遊歩道、公園を散策した帰路、
この日の夕食、翌日の朝食の為にスーパーに買物して帰宅する。




その後は、随筆、ノンフィクション、小説、近現代史、総合月刊雑誌などの読書とし、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くと思われ、独りを愉しむ時を過ごす。


この間、料理、掃除、洗濯は、相変わらず初心者マークであるが、
同じするなら明るく楽しく・・私が現役サラリーマンで指針にしてきたことを思い重ねて、
日々実践ねぇ・・と自身を叱咤激励すると思われる。


こうした中で、週たった一度だけ定期便のような駅前の居酒屋に行き、
中年の仲居さんと談笑し、からかわれながら、純米酒を二合ばかり呑むだろう。


そして私は家内の位牌の代わりに、定期入れに愛用した革のケースに、 
家内のスナップを入れて、いつも持ち歩くと思われる。
こうした日常生活を過ごすと思われる・・・。
 


このように過ごせば、たとえ私は『おひとりさま』になっても、
ときおり寂しさは感じても、孤独は無縁だよねぇ・・

と心身のバランスが保てる、 と微笑んだりしている。

                                       

しかしながら私は介護・要の介護支援の時は、
無念ながら古ぼけた家でも小庭の手入れも含めて維持管理するのは、
無理なので、

やむなく断腸の思いで処分し、最寄駅の近くのマンションに住む、と思われる。

こうした根底には、近くのスーパーで買物、病院を活用するのが利便があるわょ、
と私は中学時代の同級生の女性から教えられたりした。

こうした中で喫茶店風の店で、モーニング・サービスの軽食を朝食代わりとして、
知人たちと談笑するのも、楽しいわょ・・と学んだりしてきた。




このように幾ばくか思案を重ねたりしてきたが、今回の記事からも多々教示され、
果たして私は実際に家内に死別された時は・・どのように動揺しながらふるまうか・・
と思い深めたりしている。
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