このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

日本武人の闘い方(前編)

2024年09月16日 | 日本
「敵を欺(あざむ)いて勝つのは真の武の道ではない」と日本最古の兵書は『孫子』の兵法を否定した。(平安時代の兵書!?)日本最古の兵書が平安時代末期に出ていると知って驚いた。つい最近出版された斎藤孝著『日本人の闘い方 日本最古の兵書「闘戦経(とうせんきょう)」に学ぶ』からである。平安時代と言えば、藤原氏が摂関政治を行い、源氏物語などの女流文学が花開いた平和な貴族の時代というイメージが強い。そんな時代か . . . 本文を読む
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信長が目指した「天下静謐(せいひつ)」

2024年07月27日 | 日本
信長は「天下統一」で何を目指したのか?このシリーズは今日で終わりです。(信長は勤皇家か、天皇制打倒論者か)信長の人物像は歴史学界でも大きく揺れ動いています。__________信長と天皇・朝廷との関係という問題については、明治から戦前まで支配的であった勤皇家としての信長論から、戦後一転しての革命家信長による天皇制打倒論まで、信長は天皇とどのように対峙してきたのか、見方の大きな振幅があった。 ̄ ̄ ̄ ̄ . . . 本文を読む
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織田信長の「和の国」再建

2024年07月26日 | 日本
将軍を支え、天皇と朝廷を御守りして「和の国」を再建しようとした純粋なる志。(歴史教科書が教える織田信長像に疑問)織田信長がどのように教えられているのか、中学歴史教科書からポイントを抜き書きしてみましょう。__________尾張(愛知県)の小さな戦国大名であった織田信長は、東海地方を支配する今川義元を桶狭間(愛知県)で破って名をあげ(桶狭間の戦い)、ついで天下布武という武力による全国統一の意志を表 . . . 本文を読む
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「和の国」の伝統精神が日本復活への指針 ~ 北野幸伯『新日本人道』を読む

2024年07月25日 | 日本
他者との暖かい関係こそが、幸せへの道である。(「日本人すごすぎ」)ロシア人女性ジャーナリストのKさんは、すでに15年ほど日本に住んでいた。彼女は平成24(2012)年にデジカメを失くし、その中には、二人の子供たちの生まれた時からの写真がたくさん入っていたので、非常に意気消沈した。ところが2週間ほどすると、子供が通っていた幼稚園から連絡があり、ある博物館から「デジカメを見つけたので、ご連絡ください」 . . . 本文を読む
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中学生450人に「和の国」の話をしてみた

2024年07月24日 | 日本
中学生たちは、我が国の「和の国」らしさを聞いて、何を思ったか。(「なぜ、日本人は『おもてなし』の気持ちを持っているのか?」)2019年10月中旬、千葉県柏市の麗澤中学で話をさせていただいた。中学生、それも全学年450人もの生徒たちに2時間も話すというのは初めての体験で、静かに聞いてくれるだろうか、と不安を抱きながらのスタートだった。しかし、いざ話し始めると、そんな不安はすぐにすっ飛んでしまった。み . . . 本文を読む
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