「私は、私のあとにつづく人々が、私の生き方を見て、必ず奮い立つような、そんな生き方をしてみせるつもりです」(「尊皇攘夷」)松陰が志していた「尊皇攘夷」とは、よく誤解されているように「鎖国を維持して天皇制を守ろう」などというイデオロギーではなかった。「尊皇」とは皇室を中心に日本国が一つにまとまる事であり、「攘夷」とは、それによって欧米諸国の侵略から国を守ろう、ということであった。20年ほど前に、清帝 . . . 本文を読む
「私は、私のあとにつづく人々が、私の生き方を見て、必ず奮い立つような、そんな生き方をしてみせるつもりです」(「吾、今、国の為に死す」)安政6(1859)年、志士を弾圧していた老中・間部詮勝(まなべあきかつ)の要撃(待ち伏せて攻撃すること)を計画した事で、吉田松陰は10月27日に死罪を申し渡された。その時に立ち会った長州藩士・小幡高政は次のような談話を残している。__________すぐに死罪を申し . . . 本文を読む
「日本人の精神にはまだ清冽(せいれつ)な地下水が流れている」(「誠心誠意を尽くす時」)イチローの生き様を見れば、次の言葉も自然に納得がいくだろう。__________「至誠(しせい)神の如(ごと)し」ともいう。誠心誠意を尽くす時、人間業とは思えない、さながら神の仕業(しわざ)のようなことが出現するというのである。胸に刻むべき人生の法則である。 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄イチローが大リーグに登場した2001 . . . 本文を読む
「日本人の精神にはまだ清冽(せいれつ)な地下水が流れている」(「なんという微妙精巧な宇宙のバランス」)最近、読んだ本の次の一節に驚かされた。__________数年前、宇宙物理学者桜井邦朋(くにとも)氏から聞いた話である。太陽の中心核では水素が融合してヘリウムをつくっているが、そのプロセスで水素の質量の0.7パーセントがエネルギー転換して放出され、それによって太陽は輝いている。これが0.71パーセ . . . 本文を読む
「敵を欺(あざむ)いて勝つのは真の武の道ではない」と日本最古の兵書は『孫子』の兵法を否定した。(黒田博樹投手の志)武を秩序を生み出す力と捉えると、どういう秩序を目指すのか、という志が問われる。この点について『闘戦経』はこう説く。__________人の道を説く儒教は戦いには弱く、戦いの場では死ぬしかない。謀略ばかり練っている人は人から信用されず、いざという時は逃げるしかない。・・・策略ばかりで生き . . . 本文を読む