管轄国イギリスもアメリカの船会社も頬被(ほおかぶ)りし、ニューヨーク・タイムスは日本叩き。この仁義なき国際社会での戦い方は。(善意の国が馬鹿を見る「仁義なき国際社会」)「我々は細菌培養皿の中にいる-コロナ・ウイルスはいかにクルーズ船を破壊したか?」と、おどろおどろしいタイトルで、その記事は始まっている。冒頭のリード文はこうだ。__________日本が検疫を課すまで3日以上もかかった。この遅れと、 . . . 本文を読む
こうしてアメリカの力が急激に衰えつつある中、世界は新しい秩序を求め始めています。これからの時代は「グローバリズム」から、「ローカリズム」の時代へと移っていくでしょう。言葉を換えるなら、「エスニックの時代」・・・・・つまり、民族性を大切にした時代の到来です。実はこれは第一次大戦が終わった後にもよく使われた言葉です。当時は「戦争はもうこりごりだ。これからはお互いに干渉はやめよう。それぞれが別々に生きよ . . . 本文を読む
アメリカによる「グローバルスタンダードの押し売り」のもう一つの大きな問題は、ものすごい勢いで「貧富の差」を生んだという点にあります。なぜ、貧富の差が生まれるのか?それは、今アメリカが言っているグローバルスタンダードは、あくまで経済的に豊かで、資金や人的資源、あるいはインフラに恵まれた国の理屈だからです。たとえば、市場が拡大すれば、インターネットと外国語を使いこなせる優秀な人間をより多く集めなければ . . . 本文を読む
サブプライム住宅ローンとは、さほど収入のない、つまり信用度の低い人たち向けの住宅ローンです。つまり危険な融資ですが、そのサブプライム住宅ローンを証券化し、世界各国の投資家に売り、その証券を組み込んだ金融商品も広く販売しました。当初は住宅価格の上昇に伴い、そうした証券や金融商品の値段もどんどん上がって人気となり、さらに高値で売買されていました。もともと信用度の低い人たちを対象にしたローンですから、金 . . . 本文を読む
1997年7月、アジアは深刻な通貨危機に見舞われますが、その原因をつくったのはアメリカを中心にした英米の国際金融機関でした。当時の状況を簡単に振り返っておきましょう。1990年代、アジア諸国には先進国から多くの資金が流入していました。今後の経済発展が期待されていましたし、その頃、アジアの多くの国々は固定相場制を採用していましたから為替変動リスクも少ないということで投資してひと儲けしようと考えたので . . . 本文を読む