[つぶやく者の恋(こい)は成就(じょうじゅ)しない]
若い人に述べておきたいのですが、昔から、「つぶやく者の恋は成就しない」と言われています。「つぶやく者の恋」と言っても、もう、今の若い人には分からない可能性は高いでしょうが、これは、愚痴っぽい人というか、「自分は、どうせ駄目(だめ)なのだ。どうせ、また今度も振(ふ)られるのだ」ということを、事前に周りに言うようなタイプの人のことです。
こういうタイプの人の恋は「成就しない」と言われているのですが、実際には、このタイプの人がけっこういます。自分で自分の不幸の予言をしている人がたくさんいるのです。
彼らは、自分が傷つかないようにするために、そのようなことを事前に言って回り、そして、「私の言ったとおり、やはり振られた」と思うことで安心するのです。あらかじめ、セーフティーネットを張り、マットを敷(し)いておいて、転んだときに、「予想どおりだった。準備しておいてよかった」と言っているような感じです。
そういう人は、原則として異性には持てないので、どうか心掛(こころが)けを変えてください。
確かに、若い男性が、女性に対して、「好きだ」と言ったり、プロポーズしたりしても、断られることは多いでしょうが、立場を替(か)えて考えてみてください。
女性のほうも、「断るチャンス」が欲しいのです。アタックしてくれなければ、断ることさえできないわけで、「断るチャンスぐらいはください」と、女性はみな思っているのです。
そして、本当は、その男性を好きな人もいるのです。「私も好きなのに、あの人は、とうとう私に声をかけてくれなかった。自分で自主規制をして、あきらめてしまったので、私は、断ることさえできない。悲しい。せめて、断る権利ぐらいは残してほしかった。一度ぐらいは断らせてほしかった。三回ぐらい断って、それでもアタックして来たら、OKを出そうと思っていた」というように、女性のほうも、いろいろ考えているのです。
女性も、「男性を選ぶチャンスが欲しい」と思っているので、そのチャンスを女性に差し上げる必要があるわけです。
そのように考えれば、もしアタックして断られても、人生においては、「それもまたよし」です。それは、女性に対して、断るチャンスを与(あた)えたことになるからです。したがって、自分のことだけを考えずに、「女性の断る権利を守ってあげよう」と考えることが大事です。
---owari---
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