(「できない言い訳」を考えるのはやめよう)
それでは、どうすれば、そこから抜け出すことができるのでしょうか。
私は、いつも、「心の持ち方を正しなさい。まず、心にまく種子が大事です。その次は、考え方において、どういう心の態度を取り続けるかが大事です。そして、どういう行動をするかが大事なのです」と伝えています。
愚痴を言っている暇(ひま)があったら、もう少し、積極的で、勇気を持った活動、行動ができないかどうか、考えてください。
特に述べておきたいことは、「できない言い訳を考えるのは、もうやめよう」ということです。少しずつでも前に進んでいく方法を考えましょう。
先に言い訳をするのは、ずる賢(かしこ)くなってきた証拠(しょうこ)です。年を取って、ずる賢くなってくると、言い訳を先に言うようになります。
頭のよい人ほど、そうなるので、「自分は、言い訳や言い逃(のが)れが多くなってきたな」と思ったら、反省しなければいけません。一度、反省をし、「言い訳はやめよう。できる方法がないかどうか、もう少し積極的に考えてみよう」と思うことが大事です。
上司に対して、一生懸命、できない言い訳をしたところで、会社は全然よくなりません。やはり、「どうしたらよくなるか」ということを提言していける人が会社を救っていくのです。不況(ふきょう)のなかで会社を救い、好況のなかで、さらに会社を伸(の)ばしていくのは、そういう人です。
不況期に“元気印”でいられるような人間は、どの会社でも欲しい人材ですし、どこにおいても必要とされる人材なのです。
一般(いっぱん)に、年を取ると、元気がなくなります。年を取っても元気のよい人は、転職が可能な人ですが、年を取って元気がなくなった人は、転職が難しい人です。単純なことです。
「世の中のシステムが悪いから、自分には、年を取ってから就(つ)ける職業がない」「ワーキングプアといって、苦しい世の中なのだ」「国が悪い。世間が悪い」などと言っても、本当は自分の態度一つの問題かもしれないのです。
したがって、自分の態度を変えてみることです。まず、習慣を変え、口癖を変えて、物事に対する考え方を変えていくことが大事です。
---owari---
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