私たちの心は、常に右に揺れ、左に揺れするが、あの北極星を目指すがごとく、
心の指針を持たねばならない。
この心の指針こそ、叡智の言葉にほかならない。
私たちは数多くの叡智の言葉に接し、その叡智の言葉を、
己の糧として生きてゆかねばならない。
叡智の言葉は、そこにあり、かしこにありというものではない。
叡智の言葉は、あなたの人生の途上において、
あなたの必要な時に、必要なかたちにおいて与えられるのである。
言葉というものは、たいへん難しいものだ。
その所を得、その人を、その相手を得、その時を得なければ、
真実の力を持つことは難しい。
叡智の言葉もあなたがたの心境、あなたがたの時、
そうしたものによって、その受けとられ方は、違ってゆくのだ。
したがって、
叡智の言葉を、自分流にのみ受け取ってはならない。
叡智の言葉の真意を探究しようとせよ。
叡智の言葉は、必ずしもあなた固有の問題に答えているわけではない。
多くの人びとのために語られている。
多くの人びとに語られた叡智の言葉のなかから、
あなたがた一人ひとりの心の糧となるべきものを選び取れ。
あなたがたの心の琴線を、つまびくものを見出せ。
あなたがたにとって、ごく自然であり、
あなたがたにとって、普遍的であると思える言葉を選び出せ。
それが叡智の言葉であるのだ。(仏法真理)
---owari---
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