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リーダーとしての器づくり(前編・下)

2022年10月09日 | 人生
(自分より力のある人を部下として使えるか)
人生においては、途中で、おそらく、自分を評価する基準が変わっていき自己評価は変化していくだろうと思います。

私は、若いころには、「自分一人の努力によって自分の能力を磨く」ということに力を注ぎました。
当時の私は、自分より十歳もニ十歳も三十歳も年上の人とチームを組み、一緒に仕事をしていました。それから二十年以上の歳月が過ぎ、ようやく、組織の長として、働くことができました。

組織の長としては、自分の指示をよくきいてくれる人のほうが使いやすいに決まっています。自分よりも年齢が若く、知識も経験も少ない人であれば、指示したとおりに動いてくれるため、使いやすいのは当然です。

ただ、そういう人は、知識や経験が足りないからこそ、上の人の言うことをよくきくわけです。その意味で、大きな仕事を成し遂げるには、戦力として十分ではないことも事実です。

一方、自分より十歳もニ十歳も年上の人と一緒に組めば、自分の知識や経験、思慮が足りないところなどを注意されることもあります。また、指示しても、そのとおりにやってくれないこともあれば、いろいろと意見を言われることもあります。

それでも、「仕事として、事業として、こういうものをやらなければいけないのだ」と考えるのならば、自分が主観的に「こうしたい」と思うことを自分一人で行うよりは、「こういう才能を持った人が必要である。こういう知識や経験を持った人が必要である」と考え、そういう人を登用し、使っていくことが大事です。それだけの器が必要なのです。

たとえ、自分にとっては多少やりにくくても、自分にはない能力や才能、経験、知識を持っている人を認め、登用していかなくてはなりません。

私は、自分の知識や経験が足りていない部分について自覚していたため、「自分に足りない能力を持っている人を評価し、その人の力を借りよう」という気持ちを持っていました。つまり、そういう人たちと一緒にチームを組めるだけの器を持っていたわけです。そのため、自分より力がある人を部下として使うことができたのだと思います。

---owari---
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