以前、テレビ放送で、日本に来られたデンマークの方が、日本の山歩きを楽しんでいる映像が放映されていた。そのデンマークの方は、母国は平地ばかりで、高い場所でも、高さが200m程度である。日本は1000m級の山々も多く、3000m級の山もある。その景観は大変素晴らしいと絶賛されていた。
実はデンマークは緑一色、つまり平地ばかりです。
最高地点はユディング・スコウホイの 173mでした。失礼ですが、本当に低い最高地点です。
また、ご丁寧にデンマーク語の辞典 Nudansk によるデンマーク語の「山」を意味する bjerg の定義は「周囲にある地形よりも少なくとも200m以上高い地域」と規定しています。
このご自国の定義では、デンマークには山がないという結論になるのです。
海外領土のフェロー諸島やグリーンランドをのぞけば、デンマーク本土に山はない。
これが答えになります。
これは最高地点が山ではなく、非常になだらか台地の丘であることに起因しています。
もちろんヨーロッパで一番低い国です。
最高地点173mは日本でいうと東京の新宿にある京王プラザホテル(47階)と同じくらいです。
一方、日本の女性登山ブームの仕掛人でもあり、「セブン・サミッツ(世界7大陸の最高峰)」制覇を23歳の世界最年少(当時)で達成された山田淳さんは、日本の山について次のように言っておられます。
「僕は世界中の山を登りました。海外の自然は雄大だけれども、基本的に一年中変化はありません。しかし、日本の山には四季の移り変わりがある。雪化粧したり、紅葉で色づいたり、美しい表情をたくさん見せてくれる。日本のように繊細な山は、世界的にもすごく珍しいんです。僕はこの『財産』を生かした日本の観光立国を構想しています」とおっしゃっていました。
日本の山々は世界的にも珍しい「国際競争力」を持っていることが分かったのです。
まずは日本人に、自国の山の素晴らしさをわかってもらい、この強みを観光立国に活かしたいとも言っておられました。
--owari--
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