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ダイバーの見た幻覚

2015年12月06日 | 人体

素潜りで足ひれの力だけで潜る「コンスタント・ウィズ・フィン(CWT)」の競技。
男子の世界記録はハーバート・ニッチ選手(オーストリア)の124メートル。
日本記録は篠宮 龍三さんの115メートル、アジア記録でもある。

女子の日本記録は岡本美鈴さんの92メートル。
岡本さんは今年5月に開催されたバハマ国際大会で、この記録でCWT優勝しました。
篠宮さんや岡本さんのご活躍で、日本は世界記録に挑戦できるレベルまで上がってきたのです。

前置きが長くなりました。
素潜りは深く潜ったときに空気に含まれる窒素が圧縮されて麻酔作用(窒素酔い)を起こし、幻覚や幻聴が起きることがあるといいます。また、酸欠で意識を失う選手も出ています。

この幻覚は、さまざまな映像が現れ、驚くべき光景が広がるということです。
目を閉じているはずなのに左右の腕の動きが目を開けているかのようにはっきりと脳裏に浮かんで見えてきたというのです。

篠宮さんは、総じて、素潜りの窒素酔いはバッドトリップになるケースが多いと言っておられました。
バッドトリップとは「気分が落ちる」というようなものではなく、信じられないぐらい判断力を鈍らせ、死に追い込まれる現象だといわれています。これは薬物使用によるという幻覚と同じ作用です。

話は少し変わります。かなり前ですが、歌手の加山雄三さんがダイビングで海深く潜り、酸欠状態になったときに、お花畑を見たとおっしゃっていました。
私は夢でお花畑の上を飛んでいて、川の向こう岸ではお坊さんのお経が聞こえてくるといった経験をしました。

これらはバッドトリップではありませんが、脳の中に刻まれた記憶映像が何らかの要因で顕在意識の脳回路につながり、再現されたものと思っています。

人間は死ぬ時にはこの回路を使って、迷わずにあの世にいけるように神仏が配慮された結果ではないかと私は考えています。

一生に一度だけ働く脳の回路が誰もの脳の中に、できているという神秘ではないのでしょうか。
潜在意識として、脳にはこれらの記憶が保管されているのですが、正常なときにはつながらないように出来あがっていて、仮死状態や臨死状態になったときに、はじめて脳神経がつながり鮮明な映像を再現させているのではないでしょうか。

薬物中毒による幻覚、ダイバーの酸欠や窒素酔いによる幻覚は脳の仮死状態が引き起こした結果ではないのでしょうか。

私が言いたかったことは、
一生に一度、あの世に旅立つときに使う脳回路が人間には用意されているということです。
これにより、スムーズにあの世に旅立てるのではないかと思っています。

---owari---

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