今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。
読売新聞4月28日を見てみましょう。
<中国の 呉江浩ウージャンハオ 駐日大使が28日、都内の日本記者クラブで3月の着任後初めて記者会見し、日中関係が「重大な岐路に立っている」と主張した。
「台湾有事は日本有事」との認識に対して「中国の内政問題を日本の安全保障と結びつけることだ」と批判した上、「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」という強い表現でけん制した。>
要するに、日本が台湾有事に介入すれば、日本を火の海にするぞ!
ということでしょう。
日本は、台湾有事に介入するのでしょうか?
安倍元総理も麻生元総理も、「台湾有事は日本の有事」という旨の発言をしています。
まず安倍さんから。
2021年12月1日、朝日新聞デジタル。
<安倍晋三元首相は1日、台湾で開かれたシンポジウムに日本からオンライン参加した。
緊張が高まる中台関係について、「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」と述べ、中国側が軍事的手段を選ばないよう、自制を促す取り組みの必要性を訴えた。>
台湾有事 = 日本有事 = 日米同盟の有事。
次、麻生元総理。
2021年7月5日、読売オンライン。
<「(台湾で)大きな問題が起きると、存立危機事態に関係してくると言って全くおかしくない。
そうなると、日米で一緒に台湾の防衛をしなければならない」と述べた。>
二人の元総理大臣が、「台湾のために戦う」という旨の発言をしています。
日本はアメリカの同盟国。
そして、バイデン大統領は、「中国が台湾に侵攻すれば、アメリカが台湾を守る」と断言している。
だから、台湾侵攻の際、日本がアメリカと共に中国と戦う可能性は高いでしょう。
もちろん、台湾有事が起こらないように全力で努力する必要があります。
再び読売新聞オンライン4月28日。
<「中国が日本をライバル視したことはなく、敵扱いする意思もない」と強調し、日本にも同様の姿勢を取るよう求めた。
両国間の経済交流の停滞が続く中、日中平和友好条約締結から45年となる節目で「人の往来を再開させ、交流を深めるべきだ」と期待感も示した。>
「中国が日本をライバル視したことはなく、敵扱いする意思もない」
そうです。
本当でしょうか?
昔からの読者さんは、中国が日本を破滅させる戦略を行っていたことを知っています。
@完全証拠はこちら。↓
これを読むと、中国は、ロシアと韓国に、
・中ロ韓で、反日統一共同戦線を創ろう!
・中ロ韓で、日本の領土要求を断念させよう!
・日本に断念させる領土は、北方4島、竹島、尖閣、【 沖縄 】である!
・日本に沖縄の領有権はない!!!!!!!
・反日統一共同戦線には、【 アメリカ 】を引き入れる!
といった提案をしていたことがわかります。
「めちゃくちゃ敵扱い」ですね。
中国のトップは、
・1989年天安門事件で苦しくなると、日本に接近
・1992年、天皇陛下訪中を実現させる。
・これを見た欧米は、「狡猾な日本が世界一の巨大市場中国の利権を独占するつもりだ!」と恐怖した。
・そして、欧米は、徐々に天安門事件制裁を解除していった。
・欧米が親中に戻ったのを確認した中国は、国内で「反日教育」を開始。
・欧米では、「南京大虐殺」「慰安婦問題」などを盛り上げ、欧米を反日化させていった。
・2012年、ロシア、韓国に「反日統一共同戦線」創設を提案。
・韓国朴槿恵大統領に、「告げ口外交」をさせ、「日本悪魔化政策」を進める。
・中国は、オバマ大統領のアメリカを、「反日統一共同戦線」に加えるために努力する。
・ところが2018年秋、ペンス副大統領の「反中演説」から「米中覇権戦争」スタート。
・窮地に陥った中国は、再び日本に接近。
ざっくりこんな感じになっています。
要するに、中国の支配者たちは、
・欧米と仲がいい時は、常に反日政策を進め
・欧米との関係が悪くなると、日本に接近する
ということを繰り返しているのです。
中国を挑発する必要はないですし、
台湾有事、日中戦争、米中戦争を回避するために全力をつくすべきでしょう。
しかし、中国大使が、「敵扱いする意思もない」というとき、
「では、なぜ【 反日統一共同戦線 】構築をロシアと韓国に提案したのですか?」
と聞いてみるべきでしょう。
現代史を研究してわかることは、「中国のトップは、全然信用できない」ということです。
日本の政治家さんは、このことを一秒でも忘れるべきではありません。
---owari---
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