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命落とすとも

2019年02月27日 | 人生

諸々の比丘、比丘尼たちよ。

さて、私は信仰の大切さを説いてきた。

いつの時代においても、この信仰というものは大切である。

 

もし、あなたがたの生命の安全と信仰とのどちらかを選べ、

と言われたならば、

迷わずに信仰を取れ。

信仰を取ったところで、あなたがたは永遠に命を失うことはない。

あなたがたは永遠の栄光のなかにあるだろう。

 

しかし、地上の命と信仰とのどちらを取るかと言われて、

命のほうを取った者は、

やがて地上を去ってから、激しい後悔にさいなまれることとなる。

 

あれだけの固い意志で、堅固な意志で、修行を重ねてきたのに、

あんな誘惑でもって、その信仰の道から離れたということが、

地上を去った後、幾百年、幾千年もの間、汚辱となって遺るのだ。

 

そして、魂の後悔は止むことがない。

そのような魂の後悔は、

たとえ地上にありて、鋸にて身体を引き裂かれようとも、

これほどまで苦しくないと言わんばかりの苦しさであるのだ。

 

過去、偉大なる仏陀が地上に降りた時も、

信仰心を失い、そして師への罪を犯した者たちは、

地上を去った後、

どれほどまで苦しい、苦渋に満ちた魂生活を送ったかということを、

あなたがたは知っているだろうか。

 

このように、信仰を失うということは、

命を落とすよりも大変なことであるあるのだ。

命落とすとも、信仰を失ってはならない。

 

また、地位や名誉や金銭のために、

また、異性への情欲のために、

信仰を失ってはならない。

 

あなたがたの人生において、迷うべき時があるであろう。

そして、どちらを選ぶかをひじょうに考えるであろう。

 

たとえば、会社に勤めている者であれば、

地位や体面というものもあるであろう。

また、社会的名声のある者であるならば、

名誉ということもあるであろう。

また、金銭ということもあるであろう。

また、妻や夫の愛情というものもあるであろう。

 

しかし、いかなるものをも秤にかけるとも、

信仰より重いものはないということを知りなさい。

信仰とは、仏と一本に結ばれるということ。

仏と一筋に結ばれるということ。

仏と一つになるということ。

 

この地上に、仏より重いものはないということを知りなさい。

いかなる秤にかけようとも、

いかなる地上的なるもの、金銀を、財宝を積もうとも、

しかし、仏より重いものはない。

 

信仰とは、仏と一体となること。

この仏と一体となるということを、決して忘れてはならない。

この信仰なくして、仏国土の建設などありえないのだ。

私は、そう思う。

 

---owari---

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