映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」が今月11日、全国で公開された。今もっとも注目されている女優の一人、広瀬すずさんが主演を務めていることもあり、大きな話題となっている。
チアダンスはチアリーディングから生まれたスポーツで、制限時間内でダンスの美しさやチームワークを競うものです。
この映画は、福井商業高等学校のチアリーダー部が2009年、全米チアダンス選手権大会で優勝した実話を元につくられた、さわやかな青春映画です。
チアリーディングで最も欠かせないものといえば、それは笑顔です。
笑顔で楽しさや元気さを表現することで、見ている人たちにパワーを与えることができるからです。
ただの作り笑顔では、感動は与えられません。本当の笑顔だけが、観客を元気にすることができるのです。そのためには、心からチアが「楽しい!」と思って「笑顔」を魅せなければ、相手に伝わらないと経験者は言います。
素敵な笑顔は、人々を元気にするオーラが輝いているのです。
「明るい振る舞いが心を明るくする」というのは、本当のようです。
心理学者なども言っているように、「影が形に従うがごとく、陽気な表情、笑いの表情をつくると心まで明るくなる」というのは真理です。
したがって、悲しい人、不安のなかにある人、挫折のなかにある人は、心を変えように思ってもなかなか変わらないならば、その心というものを少し脇に置いておいて、まず外形から入っていくという方法があります。
楽しそうな表情をし、行動をしていながら、内心しくしく泣くということは、非常に苦しい演技です。これはできかねます。一時期はできても、長くは続きません。したがって、楽しくなりたいならば、まず楽しい表情をつくる、楽しい振る舞いをつくるということは必要不可欠なことです。心と肉体は、つながっているところがあるのです。外見を変えることによって、心も変ってきます。
社会人でも同じことです。営業マンが他社を訪れたときに、これ以上、景気のよい顔はないという顔をして入っていけば、本当に人は寄ってくるのです。不景気な顔をして入っていくと人は寄ってきません。
玄関を入る前にネクタイをキュッと締め、ニコッと笑って入っていくと、「いらっしゃいませ」と言って、五、六人ぐらいぞろぞろと出てきて、「何かよい話があるのでしょう」と訊きます。「いや、別にない」と言っても来ます。これは商売の秘訣であろうと思います。また、商売だけでなくて、人間関係の秘訣でもあると思います。
とにかく、人間は笑顔の人を見て敵意を抱くことは難しいのです。これは鉄則です。笑顔の人を見て敵意を抱くと、よっぽど自分の性格が悪いように思えるのです。ニコニコ笑っている人を見て、その人に悪口を言っていたら、自分のほうがよっぽど悪いように見えます。それでも顔色が変わらずにニコニコされたら、もうかないません。ギブアップになります。したがって、笑顔は敵意を抹消する最大の方法であるということが言えます。
もう一つは、人格の雰囲気ということです。春の陽気のようにぽかぽかとした雰囲気をつくることが成功の秘訣です。
心からはいろいろな波長が出ているのですが、笑顔をつくることによって、チャンネルを換えるように、その波長が変わるのです。そして、体から出る波動が柔らかいものになります。オーラで見ると、ほんとうにそのとおりです。
普通、オーラは固まっていますが、笑ったりすると、パッとオーラが出ます。これは法則です。ニコッと笑うと、パッと出ます。笑顔をつくることによって、おそらく体の緊張が取れるのでしょう。神経の緊張が取れることによって、リラックスしてきます。リラックスしてくると光を受けやすくなります。
天上界の光を受けるためには、ある程度、受け身的な状態が大事です。あまり自分で精神を詰めてカリカリやっていると、光は受けられません。開放的な精神状態をつくることが光を受ける条件の一つです。瞑想などでも一定のポーズをとるわけですが、それによって、非常に光を受けやすくなるということもあるでしょう。自力だけではなくて他力の面もあるのです。
笑顔について考えるときには、「形に影が添うがごとく、笑顔には幸福が寄ってくる」ということを、まず心得てほしいと思います。
そして、笑顔とユートピアの関連はどうでしょうか。
笑顔には消極的な笑顔と積極的な笑顔があります。消極的な笑顔というのは、自分の感情を浮き立たせるための笑顔です。積極的な笑顔というのは、これはまさしくユートピア化のための笑顔です。すなわち、人をどれだけ喜ばせるかということにおける笑顔です。
たとえば、その人が部屋に入ってくるだけで、ぱっとまわりが明るくなるような人がいます。そういう人は、間違いなく、例外なく、笑顔の美しい人、笑顔の素晴らしい人です。女性の場合も、「笑顔が顔の欠陥を隠す」といいますが、いつもニコニコしている人は美しく見えます。「いつもきれいだな。かわいいな」と思ったら、その人にはいつも笑顔があるわけです。それだけで顔のつくりの欠点などが発見されないでいることがあると思います。
意図的に笑顔で人に接する、いわゆる「顔施」をするということは、魂の境地において一つの菩薩行であることは事実です。世の中をユートピア化していくための一つの方法論です。
「チア☆ダン」広瀬すずさんの笑顔のオーラはとても素敵でした。広瀬さんにはかないませんが、笑顔を絶やさず、素直な心で生き、多くの人々に好かれ、多くの人を愛することができる人になりたいものですね。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます