(仕事能力にもつながる“知的消化能力”)
知っていることが多くなってくると、処理速度が速くなり、「仕事能力」も上がってきます。仕事の仕方が分かってくると、知的な方面でも、非常に早く、短期間でマスターできるようになるのです。
「『知的体力』増強法」について言えば、一つは、「知的な吸収能力、知的な消化能力の高い頭脳をつくり上げる必要がある」ということです。普通は、量が増えるとあっぷあっぷして消化できなくなるので、できるだけ“消化能力の高い頭脳”をつくり上げなければなりません。
それと、もう一つは、「知的に消化したものをアウトプットしていくことが大事である」ということです。企画や仕事、あるいは研究発表など、どのようなかたちであれ、何らかの生産物としてアウトプットし、生産性のあるものに結びつけていく必要があります。
(企画や仕事で「タネが尽きない人」の秘密)
自分が勉強したことをアウトプットしていく際に大事なポイントは、「出し惜しみをしない」ということです。
「とても大事なことを学んだので、これはもう、じっと隠(かく)し持っていよう」などと思うかもしれませんが、それでは駄目です。「今、いちばん大切なことを勉強した」と思ったら、そのことを誰かに話すなり、書くなりして、アウトプットしてください。
「アウトプットしたら、自分のいちばんよいものがなくなってしまう」と思うかもしれませんが、そういう“真空地帯”をつくらなければ、新しいものが入ってこないのです。
したがって、常に、「自分の持っている最高のもの」を出す努力をしてください。そうすれば“空っぽ”になって、また新しいものが必ず入ってきます。常に、「いちばんよいもの」を出すことで、また新しく、「よいもの」が出来上がってきます。
ところが、それを大事に持っていて出さずにいると、逆に、新しいものが入らなくなります。要するに、「知的排泄(はいせつ)」をしないと駄目なのです。
「摂取すること」と「排泄すること」はセットなので、新しいものを入れるためには出さなければいけないのです。
そのように、「知的生産性」の部分を高めていくと、「知的吸収力」も高まってきます。新しく学ぼうとしたら、まず出さなければいけないのです。学んだものを話すなり、書くなり、仕事で使うなり、何らかのかたちで発表していくことが大事です。
---owari---
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