(言うべきことはきちんと言うのが友情である)
今、中高年あたりでは、万引きをする子も多くなっていますが、どちらかといえば、一人でやるよりも何人かでチームを組んでやる場合が多いようです。
品物を盗んでくる人のほかに、見張り役や、フェイント役、何かを買うふりをする役がいたりします。コンビニなどは店員が一人ぐらいしかいないことも多いので、何人かで組んでやれば容易に盗むことができます。
そのように、万引き仲間をつくって一緒にやるようなことがありますが、これは悪い友達です。
ただ、友人が五人、六人、七人、八人という数になり、いったん、そういう人たちと交遊関係をつくってしまうと、万引きをするときだけ抜けることは、なかなかできません。抜けようとすると、「おまえは生意気なやつだ。仲間外れにするぞ」などと脅(おど)されるために、心ならずも参加してしまうことがあります。
しかし、このような交遊関係は悪しきものであり、むしろ、友達であるならば、「そういうことをしてはいけない」と、きちんと言う関係をつくるべきです。
これは、みなさんの友人関係でも同じことが言えます。もし、仲間が何か悪い行いをするのを止めようとしたことが原因で人間関係が壊れ、「おまえのような人間は仲間に入れない」と言われることがあったとしても、「それならそれでかまわない」と思うことです。
前述したように、「犀の角の如く、ただ独り歩め」ということです。「そんなことまでして友達付き合いをしなければいけないのであれば、自分は独りで行きます。真理を求めて、独りで生きていきます。そのうちに、真理の友も現れてくるでしょうから、仲間に入れてくれなくてもかまいません」と言えばよいのです。
友達が間違っていると思ったならば、友情として、「間違っている」ときちんと言うだけの勇気が必要です。言ってあげなければ、彼らが、犯罪者になったり、将来を駄目にしてしまったりするおそれもあります。
万が一にも、そのようなことになってはいけないので、言うべきことは言わなくてはなりません。
---owari---
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