このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

悪い人間関係に流されない勇気(後編・上)

2023年10月30日 | 人生
(「いじめ問題」は悪しき交遊関係の縮図)
例えば、昨今、大きな社会問題になっている学校でのいじめ問題のなかにも、悪しき交遊関係の縮図を見ることができます。

最近は、「一対一」でのいじめは少なくなっていて、たいていは、ボス格の子と、その取り巻きがいて、「大人数」対「一人」でいじめます。とても卑怯(ひきょう)なやり方ですが、少数の人を大勢でいじめるかたちをとるのです。

ただ、いじめている人たちのなかにも、「本当は、いじめたいとは思っていないのだけれども、ボスが怖いからやっている」という人がたくさんいます。

ボスに従っていると、いろいろと護ってくれたり、一緒に遊んでくれたりします。そのため、何かのときに自分が仲間から外されると嫌なので、グループに入った以上は必ず一緒に行動するのです。

そういうボス役のいる「いじめグループ」があり、新入生や転校生などで、変った人が入ってくると、みんなでいじめます。“いじめの儀式”を一緒に行うことによって仲間意識をつくるわけです。

それは、「自分も一緒にやった」という、一種の犯罪者心理のようなものでしょう。「一緒に泥棒に入ったら、その人たちと仲間になる」というのと同じで、犯罪者グループのような仲間意識が生まれ、一緒にいじめに加わっているのです。

そのため、「いじめは、良くないことだ」と思っても、その仲間から抜けられません。いじめに加わることで、仲間に入れてもらい、自分の身を護っているからです。

そして、いじめのターゲットにされた子も、やがてグループに取り込まれていきます。ターゲットが自分から別の子に移ったときに、今度は自分もいじめる側に回り、いじめグループと一緒に新たなターゲットをいじめるのです。

こうして、「自分も仲間として認めてもらおう」という人が増え、しだいに、悪の勢力、悪のグループが増殖していきます。最初は一人か二人だったのが、三人、四人、五人、十人、二十人と大きくなってくるのです。

これは、「みんなでやれば怖くない」ということです。

---owari---
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪い人間関係に流されない勇... | トップ | 悪い人間関係に流されない勇... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人生」カテゴリの最新記事