(第三章 人間関係をうつす鏡 ⑦)
誰かに嫉妬(しっと)しているとき、あなたは自分のことを低く見すぎています。嫉妬は、誰かと自分を比べることから始まります。そして比べた相手が、自分ができないことをすんなり実現していたり、望むものを持っていたりするのを見たときに、一気に燃え上がります。自分の存在が脅(おびや)かされると感じるからです。こんなとき、相手を陥(おとしい)れたり、自分を酷(ひど)く劣っているように感じたりしないことです。
他人と比べることに意味はありません。現在の自分より良くなれば良いのです。たとえ心の中だけであっても、『どちらが優れている?』と他人と優劣を競うことは、あなたをネガティブで重たいエネルギーに包んでしまいます。こういった状態を放っておくと、しだいに自分のことが嫌になっていくものです。
どうか、周囲の誰かではなく、あなた自身の成長や進歩に焦点を当ててください。過去の自分のあり方と、現在の自分のあり方を比べてみてください。以前と比べてあなたは、それこそ比べ物にならないぐらい、多くのことを成し遂げていることでしょう。ずいぶん大きく成長していることでしょう。
進歩した自分を知り、感じ取ったのならば、人と比べることからくる、嫉妬や劣等感とは無縁になります。そして、自分のことが、もっと好きになるのです。
(平池来耶(ひらいけらや)著書「『運命の鏡』スピリチュアル・マスターが伝える魔法のメッセージ」から転載)
---owari---
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