このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

愛の経済学

2017年12月31日 | 人生

「その人が立派な仕事をすることによって、それが、多くの人の心の糧となり、多くの人の心を潤すものとなる」、そういう精神的な富もあります。

 

すなわち、「時間という石炭を投げ込み、経済力という石油を投げ込み、燃やした結果、でき上がったものは、それ以上のものであった。その触媒になったものが、実は愛だった」ということなのです。 


愛という触媒によってでき上がったものは何かといえば、それは、愛がさらに蓄積されて、肥大化し、雪ダルマのように大きくなったものです。

 

なぜなら、富というものは社会的に有用なものだからです。「みずからの活動によって、社会的に有用なものを生み出した」ということです。

 

その有用なものは、自分一人で使い果たしてしまうには、あまりにも多すぎるため、結局、他の人のところに回っていくようになります。

 

それでは、精神的な富や財貨として他の人のところに回っていったものは、他の人に対して、どのような働きをするのでしょうか。

 

それは、他の人にとって、突如として流れ込んでくるものです。突如、自分を勇気づけ、自分に自信をつけさせるものです。それもまた愛であるはずです。

 

人から与えられた愛によって、みずから勇気を奮い起こし、自信を持って活動した結果、その愛は、さらに大きなものとなって、他の人のところへ流れていくのです。

 

そして、他の人のところへ流れていった愛は、どうなるかといえば、感謝を生むはずです。感謝は、その人の、さらに大きな仕事につながっていくはずです。その仕事は、さらに大きな富を生んでいきます。その富は、周りに満遍なく行き渡り、最初にその富の糸口をつくった人のところにも回っていきます。

 

こうして、循環の経済学が始まるのです。これは、まさしく、経済の発展とよく似た面があります。

 

日本はGDP(国内総生産)が非常に大きく、何百兆円という巨大な経済的数字が動きます。

 

経済が静止した状態では、すなわち、各人が、みずからのお金、みずからの財物を持っているだけであれば、数字はまったく動きません。しかし、人々のあいだに、経済的交換、売買が起き、次から次へと、いろいろな商売が起きて、雪ダルマ式に広がっていくと、経済が活況を呈するようになります。

 

こうした経済学は、愛の経済学にも当てはまります。愛の経済学においても、“GDP”が増えることによって、愛の所得が増え、各人の収入が増えていくのです。その結果、それを使うこともできれば、貯金することもできます。消費と貯蓄、この両者が増えていくのです。

 

こうしてみると、愛のGDPを増やしていくことが、大きな大きな意味を持つことが分かるでしょう。

 

それは、自分自身にとっては、愛の蓄積を増やすことにもなって、それが、危機の際に自分を守ることにもなるし、不動心の根拠にもなります。また、愛の収入が多いからこそ、使える幅も増え、多く使うことによって、他の人々の“経済的活況”を支えていくこともできます。

 

このようにして、好循環、善の循環が始まるわけです。

 

---owari---

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 愛の働き | トップ | 2018新年を迎えて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人生」カテゴリの最新記事