「人間完成への道に入るための誘い」というテーマでお伝えします。
仏法真理の教えは、「現代において傑出した人を創る教えであり、傑出した人を数多く出すことによって、世の中を変えていこうとする考えである」と言い切ってよいと思います。
これは単純な内容ですが、今から2600年近い昔、仏陀はインドで、「悟りたる者、覚者を出す」ということで教えを説いたわけですし、同じく2500年近い昔に、中国では孔子が「君子への道」ということを常に説いていました。
今、この時代に、「君子になれ」とは申しませんが、内容においてはまったく同じです。君子への道とは、すなわち完成した人間への道であり、人間として魂の修行をしているかぎり、その歩みを、修行を止めることが決してできない――そういう道でもあります。それは、永遠の希望であり、永遠の理想でもある――そのように思っていただきたいと思います。
仏法真理を学んでいただいて、もしその人が素晴らしくならないのであるならば、もしよい方向に変化していかないのであるならば、もし他の人びとから見て理想的な人物へと変化していかないとするならば、仏法真理はその効力がなかったということになります。
仏法真理を学べば、まず、個人個人に対して、よき変化が起きなければならない。私たちがめざす奇蹟は、決して珍しいものではありません。ごくごく平凡です。ごくごく平凡に、仏法真理の教えを学び、それを実践した人が、必ず、一歩、二歩、三歩と人生を前進させていく――そういう考えです。その根底において、きわめて堅実な思想があるのです。
仏法真理の教えは、決して同時代のみなさんへのメッセージだけを携えてきたわけではありません。500年後の方にも、1000年後の方にも、2000年後の方にも、同じく、等しく、人間完成への縁をお与えしたい――そう願うものです。
---owari---
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