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「精一杯やったけど、約束を守れなかった・・・・・・」とき、どうする?

2017年10月26日 | 人生

他の人との信頼関係を保つためには、「約束を守る」という態度が大切です。

もちろん、約束どおりには実行できない場合もありますが、それでも、誠意を尽くす気持ちだけは持っておくことが必要です。

 

約束を守れなかった場合に、「申し訳ない。この借りは、いつか返そう」という気持ちを持つことが大事です。

 

これを別の言葉で言えば、「残心」(心を残す)ということになります。

 

たとえば、剣道の試合で「面」を打ち込むときには、それに一生懸命になってしまいがちです。

ところが、それで決まらなかった場合は、姿勢が完全に崩れ、その後、簡単に一本取られてしまいます。

 

したがって、全力で打ち込んでいても、心だけは残しておく必要があります。

それは、次の体勢への心配り、あるいは余裕というものです。

 

これを、「残心」といいます。

 

こうした心を持っていると、次の対策が立つのです。

ある人に、「やります」と約束しても、結局、できないことがあります。

 

しかし、口先だけの人なのか、誠意を尽くしながらもできなくて、「何かのときにはお返しをしたい」と思っている人なのかは、人格の香りで分かります。

 

したがって、そうした気持ちだけは残しておく必要があるのです。

「約束を守る」というのは、そうした精神を持つことなのです。

 

相手との信頼関係を保ちたいと思う心だけは、残しておかなければいけません。

「精一杯やったけれども、結局、駄目だった」ということは、幾らでもあります。

 

しかし、それで、「はい、さようなら」ということではなくて、「次に、また立て直しのときが来たら、必ず、この借りを返したい」という気持ちを持っていることが必要です。

 

それが信頼関係を築いていく基礎なのです。

 

『「何かのときにはお返しをしたい」と思っている人なのかどうかは、人格の香りで分かる』(仏法真理)

 

---owari---

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