このゆびと~まれ!

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自分も相手を傷つけない人間関係を築く(後編)

2023年10月27日 | 人生
(腹を割って話ができる深い友情関係もある)
このカードのなかには、自分の信条など、心の最も深い部分にかかわるものもあるでしょう。宗教を信じている人の場合は、信仰のカードということになりますが、このカードを切るときがいちばん難しいのです。

例えば、同じ学校や塾に通っていて、学力的に釣り合っている人や、会社で同じような立場にいる人が相手の場合には、信仰のカードを切らなければ、この世的なレベルで、そこそこの付き合いをすることはできるでしょう。

しかし、信仰心のカードを切る段階になると、バーンと絶壁のようなものが現れてくることがよくあります。

信仰を持っている人が、好きになった異性と話をしてみたら、その人がガチガチの唯物論者だったら悲しいでしょう。「この人は、いい人だな。ぜひ、付き合って、結婚したい」と思っても、価値観がまったく違う場合は、将来、非常に難しい関係になることが暗示されます。

結局、信仰心のところは、人生の“奥の院”の部分であり、その人が、どういう人間なのかという、本質のところ、最後の最後の部分に近いのです。

信仰のカードをお互いに切り合って、それでも友情ががっちりと結べるという段階は、かなり最終に近い段階です。信仰心のところは、人によって、それぞれ浅い深いの違いがあるので、信仰のカードの切り方は、よく注意しなければいけません。

最後の、信仰のカードというのは、本当に腹を割って話ができるレベルになってこそ切れるものです。

たまたま、義兄弟や夫婦などのなかに、法縁が深く、人生を共に生きられるような人がいれば、隠し事なく、そうとう深い話ができるところまで行けるでしょう。しかし、友人のレベルで、そこまでの法友、道の友は、生涯にそれほど多くは出てこないものです。

信仰の面で、「イエスか、ノーか」ということだけで人との付き合い方を決めようとすれば、挫折することがとても多くなりますし、お互いに傷つくことが多いだろうと思います。人との付き合い方が不器用であるがゆえに、自分が勝手に傷ついたり、相手を傷つけたりすることもあります。

したがって、少しずつ少しずつカードを切っていき、「どのくらいまでなら行けそうか」という加減をよく見極めながら、友情を深めていくことが大事です。それが、上手に友人と付き合っていく方法なのです。

---owari---
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