イマジン(Imagine)は、1971年に発表されたジョン・レノンの代表作の一つです。
なんと、45年も前の曲ですが、今も色あせることがない。
この曲は、オノ・ヨーコの詩集『グレープフルーツ』から拝借したとジョンは語っていた。
ヨーコの詩集『グレープフルーツ』の中にある詩「ツナフィッシュ・ピース・サンドウィッチ」には「想像しなさい、千の太陽が一辺に昇る所を…」というくだりがあり、ジョンはそのフレーズがいたく気に入って曲のタイトルに使用したという訳です。ヨーコが第二次世界大戦時を東京で過ごしたことが、その平和希求の歌詞に反映したのかもしれないと言われている。
「イマジン」は、ジョンのソロ作品の中で極めて人気が高く、人類の平和を願った歌です。
「人はみんな兄弟なんだって。想像してごらん。みんなが世界を分かち合うんだって...」と歌っているのです。
ただ、この歌詞のなかで、「天国は存在しない」と歌っているので、この部分が葬儀にふさわしくないとして、近年、イギリスの葬儀では使用が禁止されているというのです。
また、アメリカ9.11事件後、「イマジン」はアメリカで放送自粛になっています。反戦の歌がテロ撲滅(攻撃)にふさわしくないと判断されたのか、メディアの行き過ぎた作為なのかわからないが、そのように存在感のある歌なのです。
数々の大ヒット曲を発表し、世界中の音楽ファンを熱狂させた「ザ・ビートルズ」のメンバーであるジョン・レノンは、1980年12月8日にアメリカ・ニューヨーク市で射殺された。ジョンは享年40歳でした。
ジョンはこの日、当時住んでいたニューヨークの高級集合住宅ダコタ・ハウスの入口で犯人マーク・チャップマンに射殺された。ジョンはレコード・プラント・スタジオ から帰宅したところだった。当時ハワイ州ホノルルに居住していた犯人のチャップマンは、その場で逮捕された。
彼はアパート前の草場の中で帰りを数時間待ち、帰宅すると背後から呼びかけた直後に拳銃を5発撃った。拳銃はハウスの警備員がすぐに駆けつけ蹴り飛ばされた。事件後チャップマンは現場から逃走しようともせず、警官が到着するまで現場をうろついていたのです。
NBCテレビが放映したドキュメンタリー番組の中で、「ジョン殺害は自分の人格を見出す上で、止めることのできないミッションだった」などと、犯行の動機を生々しく語っている。
「射殺は完全に強制されたものだった。わたしは自分を救うためにはこれしかないのだと確信した。そう、100%の確信だった」と話した。
犯行当時、ジョンの狂信的なファンであるとメディアから報じられ、世界的にその報道が定着したが、さまざまな憶測も語られた。ケネディ大統領暗殺事件に似た陰謀的暗殺説、CIAの関与した催眠術説などがあるが、現在はチャップマンの単独犯行であると結論付けられている。
暗殺説が語られた背景には、ジョンの反戦運動の政治的影響力などがあると言われる。また、1981年にはジョンがアメリカ国籍を正式に取得することが可能となる予定であり、これがその直前の犯行に結びつけられることもあったようです。
チャップマンの履歴を見ると、YMCAのサマーキャンプ指導員であったり、ガソリンスタンドで働いていたり、夜警をしたり、病院の印刷係として勤めていたりしたが、ジョンの狂信的なファンである証拠は見られない。
ジョンと一時期だけ仲たがいしていた親友のマッカートニーは、犯人の仮釈放申請に対し「私は誰でも許せる性質だと思うが、こいつだけは許す理由が見つからない。こいつは正気を失って、取り返しのつかないことをした。そんな人間になぜ容赦の気持ちを恵んでやる必要があるのか分からない」と発言しているのです。
妻であるオノ・ヨーコさんは「愛する人の死は、ぽっかり穴を開けられるような経験です。33年が経過した今でも、息子ショーンと私は彼のことが恋しい」とツイート。「アメリカでは毎年、3万1537人が銃で殺され、この美しい国が戦場にされようとしている」とつづっていた。
ジョンは生前、あるインタビューで以下のように答えていた。
「社会はすべて、狂人によって動かされている。気違いじみた目的を実現するために。僕はこのことに16歳とか12歳とか、ずっと幼い頃に気づいていた。でも、自分の人生を通じて、このことを違った方法で表現してきた。僕が表現しているものはいつも同じことだった。でも、今は、このことを言葉にして示そう。『僕たちは、偏執狂者たちによって、偏執狂者の目的を成就するために支配されているとね』。
「イギリス政府やアメリカ政府、ロシア政府、中国政府が実際にやろうとしていること、その方法や目的を紙の上に書くことができるならば、彼らが何を行っているのか、僕はぜひ知りたい。彼らはみんな気違いなんだ。でも、それを表現すると、僕は、気違い扱いされてきっと消されてしまうだろう。これこそが、気違いじみた現実なのだ」
最後に、ジョンの名言とされている言葉をお伝えします。
・人生は短い。だから友よ、空騒ぎしたり、争ったりする暇なんてないんだ。
・みんな平和について語るけど、誰もそれを平和的な方法でやってないんだ。
・誰でも非凡な才能を持っているし、すべての人が美しいんだ。自分がいったい何者なのか、誰かに指摘してもらう必要のある人間なんて1人もいない。あなたは、そのままであなたなのだ。
・僕らの社会は、ばかげた目的のために、あきれた人々によって動かされている。
さて、ジョン殺害の目的は何だったのでしょうか?
ジョンは「イマジン(想像してごらん)」と私たちに訴えているように思うのです。
素晴らしい楽曲を遺し天国に旅立ったジョンは、親友ポールや大勢のファン、また妻オノ・ヨーコさんら遺族の心の中で、今も生き続けている。
---owari---
拙ブログへのコメント有難うございます。
常々 並々ならぬ教養力と 抑制しながらもあふれ出んとする愛国の情には感嘆致しております。
戦後70年も過ぎ 占領軍により押し付けられながら相手の期待以上に自己培養してしまった「自虐的歴史観」を修正し健全なナショナリズムを再構築すべき時期を迎えていることを確信いたします。
特に日本の若者が自国に誇りを持てないという憂うべき状況は1日も早く改善したいものです。
そのためにもジャーナリストにも猛省を促したいのです。
さて 私もジョン・レノンのイマジンは大好きで、貴ブログにより新しい知識を得ることが出来ました。
まとまりのない内容となりましたが、今後とも宜しくお願い致します。
コメント有難うございます。
過大なご評価を頂き、恐縮です。
私のブログは他の皆さんのご意見やご見解を集約させて頂いたもので、自説の考えはそんなに多くはないのです。
ただ、事の真相や本質を知って頂きたくて、稚拙ながら投稿させて頂いています。
今後とも微力ながら努めさせて頂きます。
よろしくお願いします。