人は勉強すると頭が良くなる。
頭が良くなると鋭(するど)くなって、
他人の欠点を責め立てるようになる。
善悪を裁(さば)く目も、
智恵が増して厳しくなる。
誰もが経験する、
「よくあること」なのだが、
この轍(わだち)に、いったんはまりこんでしまうと、
そこから出るのは困難だ。
「プライド」が許さないから、
自分の生き方を変えられないのだ。
そして人間として冷たくなり、
他人がついて来ない理由が分からなくなる。
こうして、
努力している自覚はあるのに、
リーダーとしては限界が来る。
だから知っていてほしい。
学べば学ぶほどに柔和になることの大切さを。
心が堅(かた)くなるだけでは、
多様な人々を愛することができなくなる。
また、
耐(た)え忍(しの)びの心、
忍辱(にんにく)の心を養(やしな)わなければ、
他人の批判に耳を傾けることもなくなるだろう。
それは、
修行(しゅぎょう)しても、
あなたの進歩が約束されないということだ。
柔和忍辱(にゅうわにんにく)の心を持つということは、
あなたが弱くなるということではなく、
強くなるということなのだ。
---owari---
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