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成功への道:「時は金なり」と「金は時なり」(後編)

2020年02月07日 | 人生
(富には時間を縮める効果がある)
それから、私が学生時代に悟った、もう一つの悟りは、「時は金なり」の逆で、「金は時なり」というものです。

「金は時なり」という言い方は、おかしく聞こえるかもしれませんが、これは、「一定のお金があれば、時間が買える」という意味なのです。

要するに、「一定のお金があれば、時間を短縮することができる。あるいは、成功を早めることができる」ということを、私は若いころに知りました。

資本主義の原理は、基本的には「富の集中」です。それぞれの人がバラバラに十万円ずつ使っても大したことはありませんが、お金を、数億円、数十億円、数百億円と集めたら、大きな仕事ができるようになります。

このように、富を集中させることによって、大きな仕事ができ、新しい価値を生み出すことができるのです。資本主義の原理とは、簡単に言うと、このことなのです。

共産主義の原理を私はよく批判していますが、共産主義の下での平等主義は、「富を分割し、分散して、すべてを同じ状態にする」というものです。

旧民主党政権当時、東日本大震災対策として、一人当たり同じような額を被災地等にばらまきました。社会主義的な政府が考えるのは、そういうことなのです。

ただ、そういう「富の分散」は、それ以上のものは生みません。支給したもの以外の価値を生まないのです。

しかし、富を集中すると、実は、大きな仕事ができるようになります。そのことを知らなくてはいけません。

これが、実は、自由主義圏(けん)、資本主義圏が発展した理由です。
この悟りを得られず、共産主義的な考え方を超(こ)えられない人が、実は、成功できずにいるわけですが、こういう人は多いのです。

例えば、収入が上がれば、本を数多く買うお金もできますし、本の置き場所が十分にある大きな家を持つこともできるようになります。また、以前は移動に時間がかかっていたのに、車を買って速く移動したり、在来線の電車ではなく、新幹線や飛行機に乗ったりできるようになるのです。

このように、「富には時間を縮める効果がある」ということは事実です。こういうことも知っておいたほうがよいと思います。

---owari---
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