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2015年12月17日 | 日本

「日本人としてこれだけは知っておきたいこと 」 中西輝政・著より一部抜粋したものです。
中西輝政先生は京都大学名誉教授で、日本の歴史学者であり、国際政治学者でもあります。

戦後の学校教育で日本の歴史を学ぶ時間が戦前よりかなり少なくなっている。
小学校や中学校での日本史学習は戦前のように独立した教科や科目ではなく、社会科として日本史に関する内容を学習するものとなった。そして、現在の高等学校では、世界史が必修で、日本史は地理との選択履修という扱いになっている。

戦後、占領軍(GHQ)は、教育に関するいわゆる「四大指令」を発し、軍国主義や極端な国家主義の排除、教職追放、地理・歴史・修身の授業禁止といったGHQ主導による教育改革を進めた。

その結果、GHQ統制下、彼らの指示または意向に沿う形で、昭和22年、国会において教育基本法が制定され、また翌年には衆参両院において教育勅語の失効決議が可決され、学校教育における伝統的価値観の醸成や愛国心の育成は否定されたのだ。

このように、戦後日本人に重大な影響をおよぼしたのが、「歴史教育の全面否定」であった。
「学校で歴史は教えるな」ということです。ところが、そういう指令を出した当のアメリカの学校では今でも歴史の授業を大変に重んじており、週に5時間も6時間も教えているのです。

教科書はものすごく分厚い。つまり彼らは、自分たちの国の歴史はことのほか、大切にしながら、日本の歴史は大きく否定し、自分たちがつくり直した「別の歴史」を日本人に教え込まねば、日本は再び国力を回復し「アメリカの脅威」となる、と見たわけです。

日本では「歴史」という教科ではなく、「社会科」という教科の一部として教わったにすぎないのです。
実は、戦前の小学校、中学校では現在の世界各国と同様、算数や国語と並んで、「歴史」という独立した教科がありました。
ところが、GHQが発令した『神道指令』以後、歴史は社会科の中で教えなさい、ということになってしまったのです。

これは考えてみたら、おかしな話です。
社会科というのは「現在の社会がどうなっているのか」を学ぶもので、歴史は別の範疇として学ばなければならない。
どこの国もみなそうなっています。それなのに、日本だけ「社会科」という教科の中に歴史が組み込まれてしまった。
これは、日本を体良く「民主化」するためだったのです。

社会科という科目は、社会にとって「よき市民」を育てることです。
あくまで「国民」ではなく「市民」です。そしてもちろん、「よき市民」とは、占領軍にとって、アメリカにとっての「よき市民」。

つまり、アメリカ流の「民主主義」や「個人主義」といった戦後イデオロギーを、日本の子どもたちに徹底的に注入するものとして誕生した教科、それが「社会科」なのです。

またそれは、独立した「歴史」という教科を廃止させることによって、占領軍が植えつけた戦後イデオロギーの枠内で許されるもののみを「歴史」と称して教えることを意味したのです。

これが、今にいたって続いているわけです。これでは、歴史を見る眼が歪まない方が不思議というものです。

もちろん、こういう占領軍の政策を見て、ふつうの日本人ならみな「これはおかしい」と思ったはずです。
でも、口には出せなかった。それは生活がかかっていたからです。

相手は占領軍ですから、その最重要政策である「歴史否定という政策」に文句をつければ公職追放になりました。
実際に、20万人もの人が公職追放になったのです。

だから、みんな沈黙せざるをえなかったのです。
そして、さらに言うなら、心底、戦前の歴史を全否定したい、と思った人たちも一部に存在しました。
それは、戦前の大正時代から共産主義や社会主義の思想にかぶれ信奉していたインテリやジャーナリスト、左翼の政治家たちです。

彼らは積極的に占領軍と協力して、要求される「教育改革」や「歴史否定」政策の実現に邁進したのでした。
そのような結果から左翼史観や自虐史観が日本人に植えつけられたのでした。
日本は悪い国だということを洗脳されたのでした。

だから、私たちはこの負の遺産を清算しなければなりません。
それが、戦後が終るということではないのでしょうか。

以下は私見です。
ドイツの有名な歴史学者ランケは「その民族を滅ぼすには、先ずその歴史を抹殺し、次に別の歴史を作って、これを信奉させることだ」と言っている。

言い換えれば「或る民族を滅ぼすのに、手っ取り早い方法は その歴史を消し去ることである。
結果、その民族の意識はバラバラとなり、国家意識はなくなり、自ずと消えてしまう」ということなのです。

私はGHQがこれを実行したのではないかと思っています。
日本に「歴史教育」を取戻し、日本人の誇りと自信を取戻さねばなりません。

手始めに、手軽にできる話として、「偉人伝」を読むことです。
偉人伝は、十代のとき、つまり、物心がついてから高校生に上がるぐらいまでに、一度は読まなければいけないものです。

日本には素晴らしい偉人がたくさん輩出しています。この歴史上の偉人が行った行動や志を知ることによって日本人としての誇りと自信を持ち、自分の志をしっかり持って社会に出て行くことができるのです。

さあ、日本の明るい未来を作りましょう、あなたの手で作り上げましょう。
日本の未来は明るいのです。

---owari---

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