へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

偉人の足跡をたどる

2013-05-20 06:21:42 | 旅とランニング
昨日、八雲の宿を出て森町を経て大沼公園へ。

宿を出てすぐ、山越という駅にさしかかる。通りの左右に内地の街道に見るような、あの松の木が..実は北海道の松は蝦夷松で、もみの木のような針葉樹..このような、うねうね松は珍しい。いや、道南にしか生えていない。やがて、ここが日本最北端の関所跡だと知る。

このような事は、道産子の私も知らない。学校の歴史で学ばない歴史が、そこにある。

まだまだ、こうして自分の足で稼がないとわからない歴史に出くわした。函館に近づくにつれ、歴史の扉が開かれて行く..この日は、多くの収穫があった。

榎本武揚、土方歳三らの官軍が上陸した海岸..そして、ひなびた森町の駅裏では、明治天皇が上陸された桟橋跡..そして、明治の時代に、はるばる英国から日本を訪れた女性・イザベラ・バードも、この桟橋から船で平取に渡り、アイヌに出会った。

そう、今でこそ寂れているが、当時は室蘭まで噴火湾を横断する定期航路があった、という事を初めて知る。もしかしたら、明治時代の方が活気づいていたのかもしれない、そう感じる事が多々ある。

特に私が興味を持ったのが、イザベラ・バード..彼女が北海道でたどった足跡を研究しているグループがいる、と聞いて、その足跡を自ら辿る走り旅がしたい、そう考えた私だった..

宿の手前10kmほどの所で急にトイレに行きたくなり、駒ヶ岳の無人駅のトイレに行った。

トイレとおぼしき建家の引き戸を開けると、そこは確かにトイレだったのだが..目に飛び込んで来たのは、御影石をくりぬいたような溝、しかも赤茶色に変色している..そして女性用は、昔、小学校で怖くて入れなかった木の扉のトイレ..今も変わらず、それは私に恐怖心を抱かせる。怖くなって、するものもせずに逃げ出した。そしてコンビニのトイレで用を足した。今でも、あのようなトイレが存在する、という事に驚くと共に果たしてあの無人駅の年間利用客は、どれくらいなのだろう..と考えた。北海道全体が寂れて衰退しているような気がした。私達は、過去の偉人たちの努力に報いているか?そう、自らに問いかけた。
コメント (1)
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