きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

狂気の父を敬え

2010-04-07 19:55:51 | 
織田信長の長男・信忠を扱った小説がちょっと気に入ったので、同じ作者さんで、信長の次男・信雄を扱った小説を読んでみた。

信雄と聞いて、私が思い出す事といえば、本能寺の変の後、安土城を焼いてしまった事と秀吉の御伽衆だった事ぐらいで、こんな人だったんだというイメージは全くありませんでした。

でも、不思議なんですが、この小説の中で、誰も心の中を語る相手がいなくて、蝋燭の炎を相手に会話をしたりするのが、とてもぴったりくる感覚がありました。

又、光秀が父親だったらという思いとか、二人で信長を倒そうと考えるとか、今まで、読んだ事のない展開でしたが、こんな事ありえないとは言い切れないなと思いました。

でも、魅力的な女性が登場しないのと、やはり、信長が好きなので、息子から否定的に扱われているのは、少し抵抗を感じてしまって、「信長と信忠」のように好きにはなれませんでした。

やはり、私の中では信雄が信長より魅力がある人には思えないというのが正直な感想でした。
コメント
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