◎◎ 〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「中陰線」、典型的な天井形成サインの「抱き線」出現
2020/12/07 16:04
[東京 7日 ロイター] -
<15:50> 日経平均・日足は「中陰線」、典型的な天井形成サインの「抱き線」出現
¤¤¤⇨ 日経平均・日足は短い下ヒゲを伴う寄り付きが「坊主」の「中陰線」。直近2日間は気迷いを感じさせ
る足が続いたものの、今回は様相が一変して下振れリスクを感じさせる動きとなった。年初来高値を更新し
ながらも、前週末に引いた「コマ」形状の「陽線」を包む、株の教科書に載っているような「抱き線」が出
現、典型的な天井形成のサインとなっている。
▼▼ 弱いシグナルはそれだけではなく、終値が5日移動平均線(2万6739円31銭=7日現在)を10
営業日ぶりに下回ったほか、パラボリックも売り転換となった。これだけ売りサインが同時に出現すること
も珍しく、目先は調整局面に入ったとみることができよう。
△△○⇧ もっとも、直近1カ月の上昇相場は「理外の理」が支配し、強烈な売りシグナルを克服してきた経緯が
ある。今回も間をあかずして上値にトライする可能性は否定できない。その場合、今回の上昇波動は相場格
言にある「二九の十六」といった定石破りの状態が続き、売り方はお手上げになりそうだ。
<15:25> 新興株市場は軟調、マザーズ指数大幅安で地合い冷え込む
▼▼ 新興株市場は軟調。日経ジャスダック平均がさえないほか、東証マザーズ指数は大幅安となった。市場
では「マザーズ市場の先駆株に値を崩す銘柄が多く、地合いが一段と冷え込んでいる」(国内証券)との声
が聞かれた。
▼▼ 日経ジャスダック平均は前営業日比0.81%安。個別では、前週末に買われた不二精機<6400.T>が続
騰して始まった後に値を急速に消したほか、小田原エンジニアリング<6149.T>、テラ<2191.T>、出前館<248
4.T>なども軟調。半面、ワークマン<7564.T>が上昇した。
★★ マザーズ指数は前営業日比4.19%安。個別では、エヌ・ピー・シー<6255.T>がストップ安となった
ほか、Jストリーム<4308.T>も大幅続落。ドラフト<5070.T>が急反落し、BASE<4477.T>もさえない。一
方、ジェイック<7073.T>が大幅高となった。
<14:20> 日経平均は弱もちあい、下値では押し目買いが流入
◆◆ 日経平均は弱もちあい。後場に入って下げ足を速める場面があったが、売りが一巡した後は落ち着きを
取り戻し、下値では押し目買いが流入している。
¤¤¤⇨ 市場では「テクニカル面では5日移動平均線を下回ってき
たことから、目先的には調整ムードが強くなりそうだ。2万7000円に近づくと上値が重くなるため、値
固めしてから大台回復にトライするとみられる」(国内証券)といった指摘もあった。