「生きている価値のある人間になりたい」
そんなつぶやきを聞いて「生きている価値のない人間なんていない」と答えたものの、その言葉は届いていないだろうとも感じた。
悩み事は、たいてい複合的で「これでもか」というほどに、のしかかり、苦しめる。
毎日新聞の8月10日、11日の紙面にALS患者で医師の竹田圭子さんの寄稿が掲載されていた。
竹田圭子さんの講演の記録がWEB上でアップされていた。
昨年の秋に、日本在宅救急医学会での講演の記録。
「どんなに過酷な病気でも適切な支援があれば、人間は適応できる驚異的な力を持っています。
絶望の先に、力強い人生が待っています。」(毎日新聞「寄稿」11日)と言う言葉、そのものだった。