こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

震災ガレキの「広域処理」にこだわる理由は・・・

2012-08-29 23:52:49 | 東北被災地支援・がれき処理問題
昨日、泉大津市民会館で開催された学習会。

表題が「ガレキ・汚染焼却灰埋め立て学習会」となっているのは、この学習会が計画された8月の初めは、「泉大津沖フェニックスに震災ガレキの焼却灰を埋め立てる」ことが大きく新聞報道されていたときだったからでした。
放射能汚染を拡散する「広域処理問題」について住民学習会を重ねてきた市民団体の方達と、その学習会に参加してきた私達、泉大津在住の有志が集まって、「泉大津フェニックスへの埋め立て」への対応について議論するなかで、「市への申し入れ」「市長への公開質問状」等が提案されました。その場で私は、「市民の皆さんに大切な事実が知らされていない。知らせるなかで、一緒に考えていきたい」と発言しました。
午後から大阪市内での会議があるので途中退席した相談会で、昨日の学習会の開催を決めてくださったことを聞き、嬉しく思いました。

その後、「焼却灰埋め立て処理」については二転三転し、結局「広域処理量の見直し」により、泉大津フェニックスへの受け入れはなくなりました。

「それでも学習会やるの?」という質問も何人かからありました。

状況の変化から当初の目的とは、少し変わりましたが、「コトの本質」について考える勉強会になったと思います。

講師の下地真樹さん{阪南大学経済学部准教授)の専門は公共経済学だそうです。(いつか、本来の専門のお話を聞きたいです。)放射能、廃棄物処理など「専門外」であったとしても、資料の収集やデータの整理、そして論理の組み立て。それは、研究者としての蓄積された力なのだと思います。熱い思いを持った市民運動の中に、一緒に汗をかいてくれる「知的リーダー」の存在は大きい。あらためて、そのことを思いました。

主催した団体のみなさんのほとんどは、3・11以降、原発・放射能について考え、参加した説明会、学習会などで知り合ったということ。
情報を求め、知ったことを発信し、そしてつながった人たち。
広域処理問題から、原発、放射能・・・について勉強し、春・夏の長期休暇に福島の子ども達を受け入れて一緒に過ごす「保養プロジェクト」にも取り組んでおられます。
その熱意と行動力には、敬服します。。

下地さんのお話もありましたが、阪神大震災時は2万2千円/トンだった処理費用が東日本大震災では6~7万円/トン。これは東京の場合で関西以西に運べばもっと高くつく。こんな莫大な輸送費のムダ使いより、もっと緊急で有効な復興支援に使うべきだというのは、誰でもわかる理屈です。

それを「広域処理」にあくまでこだわる政府の意図は・・・「事故は絶対に起きません」といい続けてきた「原発安全神話」がフクシマの事実で崩壊したもとで、「放射能安全神話」というべき「放射能はそれほど危険ではありません」というメッセージで、原発再稼動、原発依存の継続を合理化するもの。下地さんはズバリ言います。

昨日の学習会に参加された皆さんと一緒に、「本当の被災地支援」、「未来の世代に責任を持つ今の選択」を考える輪を広げていきたいと思います。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3週間ぶり | トップ | 首相問責決議可決・・・「政... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ただち恵子)
2012-08-30 14:40:47
山下ゆみさんへ

忙しいところご参加ありがとうございます。

そして適切なご指摘も。「2.2万円」は確かに見えくいですね。こっそり訂正しておきました。
ビラ書くときも気をつけないと・・・。

ありがとうございます。
返信する
有意義な学習会でした (山下ゆみ)
2012-08-30 09:50:49
先日は学習会に参加させていただきありがとうございました。泉佐野市長の話も出てきて恥ずかしかったですが、広域処理の「危険性」と「本質」に対するスタンスがはっきりしていて、たいへん有益な内容でした。泉佐野での対応にも生かしていきたいです。

ところで、「阪神大震災時の処理費用」の「2.2万円」の小数点が見えづらいので、二十二万円と読まれてしまわないかと・・・。おせっかいですが
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

東北被災地支援・がれき処理問題」カテゴリの最新記事