こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

泉大津沖に震災ガレキ?!

2012-07-25 23:24:14 | 東北被災地支援・がれき処理問題
21日土曜日の毎日新聞、一面トップに「震災がれき 尼崎、泉大津沖 埋立」の大見出し。

私は21日から23日まで、浜松で開催された自治体学校に参加していたので、この新聞記事を読んだのは、23日夜だった。

記事によると「7月20日に開催された大阪湾広域臨海環境整備センター(フェニックスセンター)の理事会で、尼崎沖とともに泉大津沖の管理型区域の一部に震災瓦礫焼却灰の受け入れ安全評価を環境省に求める」とのこと。

きょうは、そのことで泉大津の議員団3人と忠岡の町会議員団3人、いっしょに市の担当部長から説明を受けた。

これまで、市議会でも「管理型区画の埋立はすでに完了、安定型区画への受けれ入れは考えられない」との答弁が繰り返されてきたこともあり、泉大津フェニックスへの震災瓦礫焼却灰の受け入れは、現実的にはないものと考えてきた。

今、考えられているのは、すでに2007年に埋立が完了して、メガソーラーの誘致など土地利用が確定している管理型区画の先端、埋立区域の水を集めて浄化して最終的に海に流すために20年間は“池”として残す部分の周りを囲む1.8ヘクタールの部分。


新聞記事を読んでまず疑問に思っていた「環境省に安全評価を求める」と言うが、誰が、どうやって安全評価をするのかということ。その素朴な疑問をまず質問した。
「机上の計算です。」という答え。

震災瓦礫の焼却灰を持ってくるというが、一体どこで焼却するのか?それは決まっていない。今、存在しない「焼却灰」の安全評価をしようと思えば「机上の計算」以外にはない。
質問するまでもなくあたりまえのことだ。

これまで環境省は「広域処理」以外の方法についてまともに検討してきたとは思えない。その環境省に「安全評価」を要請して、あらためて「机上の計算」をしても答えが先にあるようなものだ。

新聞記事では「尼崎等、地元の同意が求められる」とある。
尼崎市は中核市なので、市長の同意が求められるが、泉大津は「地元」ではあっても、府知事の判断に委ねるしかなく、法的には何の権限もないということ。


問われているのは、今、ここで暮らす市民だけではなく、将来にわたってよい環境を残していくこと。瓦礫の広域処理は、放射性物質に汚染された恐れのある瓦礫を全国に拡散することだ。
それは、決して本当の意味で被災地支援にはならないということ。その立場で、泉大津市議会は「広域処理の見直しを求める」意見書を全会一致で採択した。

総合政策部長、都市政策部長の連名で議員宛に配布された文書の「本市の考え方」の結びには「本市としては、震災がれきの受け入れを容認したものではなく、安全性と市民の理解が必須であると考えている。」とある。

この見解を、市のHP上でも表明することを求めた。





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2 コメント

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殺人犯に「あなたは人殺し?」と訊いて (汐見渚)
2012-07-26 13:48:35
「うん、そうだよ」とは普通は答えませんよね。
「違うよ、そんな事しないよ」そう言って笑顔で近づいてきてブスリ…。
まあこうなるのがオチですよね。

この件について関心の薄い方もまだまだ多いかも知れませんが、ここをご覧になっている方々だけでも、どうかこれだけは胸に留めておいて下さい。

ただち議員の仰るとおり、環境省の言う「安全」は「机上の計算」でしかありません。
このような暴挙が行われた例は世界に存在しませんので、これが世界初の試みになるのです。
本当に安全かどうか、それは処分が為された後、私達市民一人一人の余生で証明する事になります。
私達は実験動物扱いなのです。

泉大津市民の生殺与奪の件を握る府知事は「府知事室の方が線量が高かった」などと言っていますが、このような発言が飛び出すという事は、本当に問題なのは線量(シーベルト)ではなく汚染度(ベクレル)である事も、内部被曝と外部被曝の違いも理解できていない、あるいはわかっていて故意にやっているという事が考えられます。

彼らは「痛みの分かち合い」などと聞こえの良い言葉ばかりを口にしますが、その「痛み」を自分自身が受けようとは絶対にしません。
自身の地元にも絶対に直には受けさせません。
何故か?答は考えるまでもないですよね?

フェニックスに関しては、京都・兵庫の広域処分が消えたことで可能性は幾分下がったようですが、大阪市の受入の可否がまだ決まっていません。
もしこれが通れば、大阪府としての協力分担と称してその焼却灰を持ち込まれる危険性も無くはありません。
大阪府の受け持ちは岩手県ですが、岩手県にもセシウムもストロンチウムも降下しています。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/6000/5808/24/194_Sr_0724.pdf

また、放射性物質以外にも、ヒ素や六価クロム等の有害物質が含まれている事も、環境大臣自身が明言しています。
「細野環境大臣に聞く、ガレキは広域処理しないといけないのか? 1/3~1/3」
http://www.youtube.com/watch?v=pVX2RLqtOpg
http://www.youtube.com/watch?v=OeWFFq1M-vs
http://www.youtube.com/watch?v=owPAfwRYmZk

一度大気中に汚染物質がばら撒かれれば、もう洗濯物さえ安心して外では干せず、小さなお子さんが外で遊びまわる事さえ懸念される毎日となります。
健康被害が生じれば医療費や生活費も圧迫され、地域伝統の秋祭さえも健康な若年層の減少等で消滅してしまいかねません。

私達がそうなる事が、震災被災地の復興になるのでしょうか?
他の地域に犠牲者を出さなければ被災地復興は為しえないのでしょうか?

そんなことは断じてあり得ません。
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Unknown (ただち恵子)
2012-07-26 19:22:38
汐見渚さんへ

「机上の計算です。」という部長の答えを聞いて、正直、「アホなことを聞いてしまった。」と思いました。アタリマエすぎますから。

なので、ここに書くことは少々ためらったのですが、やっぱり書きました。

コメントしていただいたように、本当の「安全評価」は私達と次世代の人たちを実験台にするのだということを、忘れてはならないと思ったからです。

「法的に本市には権限はない」「事業者の判断に賛否を唱える立場にない。」と市は言いますが(議員に配布された文書)、どんな問題に対してもどんなときでも、市民の命と健康、環境を守るために情報を発信し、必要な見解も表明する責任が自治体の長にあります。

そのことを市民の皆さんと一緒に求めていきたいと思います。



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