こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

亡き父へ

2019-02-11 23:16:30 | 父・母のこと
父が亡くなったのは1987年の今日、2月11日。

65歳で胃ガンの手術。5年目の再発。70歳だった。

「A(私の3女)の1歳の誕生日には、大阪へ行くからな。・・・もし行けなかった、連れてこい」

父が私にくれた最後の言葉。

そして、Aの1歳の誕生日を待たずに逝った。


今日ばかりは亡き父を思う。


「女は勉強しなくていい。」「女は新聞なんか読むな」と言うのが口癖だった。

それでも私の高校の入学式には父が付き添ってくれ、1年浪人して希望する大学を受け直すこと(結局、翌年の受験も落ちましたが)もすんなり許してくれた。


孫の写真を送っても、何の反応もなかったが、亡くなってから父が座っていた後ろの引き出しに、私が送った写真と手紙がひとつにまとめてあった。


小学生の時には学校に提出する「保護者の学歴欄」に、「父 農学校卒」と書かれているのが恥ずかしかった。

山形県の貧しい農家の3男として生まれ、「農学校卒」で一人、横浜に出てきた。

戦争から帰って、隣の市の職員として定年まで勤めた。

子どもの目から見ても、達筆で美しい字を書いた。


そんな父が私に言わなかった言葉を、今、探している。

貧困と戦争の中で若い日を過ごした父の言葉を。





2週間以上前にいただいたお花のチューリップが、元気です。

名前を知らない小さな花たちに囲まれて、すっと背丈が伸びました。
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