信じられないようなホントの話。
市立病院の設計・施工の一括発注の事業者公募に関わって。
「(仮称)新泉大津市立病院整備事業 設計・施工一括発注に係る公募型プロポーザル募集要領」という市のHP,病院のHPに掲載された文書によると、4月に参加表明を受付け、第一次審査で参加資格を確認された事業者が、「技術提案書」を作成にするにあたっての質問を5月に受付け、その回答は6月7日に、市と病院のHPに公表されるということでした。
「要領」の中に以下のように書いてあります。
④ 回答方法
令和3年6月7日(月)午後5時までに、質問者を特定できないようにした上で、市及び市立病院のホームページに回答を公表する。(「要領」19ページ)
ところが6月7日を過ぎても、いつまでたっても、月が変わっても、「回答」なるものはアップされません。
疑問に思って、病院の事務局総務課に電話で尋ねると、(事務局職員さん)「公開はしないことになりました。」
(私)「はあ?」
「公開しないことになった理由」を聞きましたが、「理由」になっていません。
なので、その説明は省略します。
「公開」を前提にしたルールで受け付けた質問です。
その「回答」は「公開」するというルールを公開しています。
ルールを決めて、それを公開し、いつのまにか変更する。
行政の仕事として、「あり得ない」と思います。
技術提案書の作成に関する質問、回答を、個々の事業者との質疑応答ではなく、HP上で公開し、誰でも見られるようにすること。
それは、公共事業の事業者公募のプロセスが公正であることを、私たちが知るためのひとつの保障です。
ところで、「要領」のなかに記された「参加資格要件」のなかに、「⑦審査委員会の委員が属する法人又は当該法人との間に⑥アの資本関係若しくは⑥イの人的関係を有するものでないこと。」という項目があります。
しかし、審査会の委員は公表されていません。
誰が、委員であるのかないのか?
「それが、わからないのに資本関係、人的関係を問われても困ります。」という当然の疑問が「参加表明に関する質問」の中にありました。
その「質問」に対する「回答」は、約束どおりHPに公表されています。以下に転載。
(質問内容)「審査委員会の委員が属する法人又は当該法人との間に⑥アの資本関係若しくは⑥イの人的関係を有するものでないこと。」と言う記載がありますが、審査委員は公表されていませんので、この項目は削除との理解でよろしいでしょうか。
(回答)お見込みの通りです。
参加資格要件の一部を、「お見込みの通り」であっさりと変えてしまうこと、それによって審査委員と人的関係を有する事業者でもOKとなること、そして今もHPにアップされいる「要領」の情報公開のルールを、勝手に変えていること。
これでも、事業者公募の結果を、黙って信じて待っていていいのでしょうか?