福音の力を体験せよ 77
77
“神のみたまが心を占領されるとき、それは生活を生まれ変わらせる。罪の思いはしりぞけられ、悪い行為は放棄され、愛と謙遜と平安が怒りとねたみと争いに入れ代わる。よろこびが悲しみに入れ代わり、顔には天の光が反映する。誰も重荷を持ち上げる手を見たり、天の宮から下る光を目に見たりする者はない。祝福は、信仰によって魂が神に屈服するときに与えられる。そのとき、人間の目で見ることのできない力が、神のかたちにかたどって新しい人間を創造する。”(DA173)
皆さん、死んだ人を墓から復活させるよりも、生きている人の心を新しく創造することのほうが、はるかに大きな能力を要します。神様だけが、それをなさることができます。私たちは、主にそれをしていただくよう、自らを明け渡しましょう。
主の幕屋の中へ 11
敗北したイスラエル
『サムエル記』上4章には、イスラエルがペリシテ人との戦いで敗れ、およそ四千人の民が死んでいったことが記されています。そこで、イスラエルの長老たちは、彼らの敗北の理由は、契約の箱が一緒になかったからだと言って、シロにある契約の箱を戦地に持って来るように命じました。彼らは、神の箱を担いでいる時に、ヨルダン川を渡って来た事や、エリコの城を奇跡的な方法で攻め落としたことなど、神様の偉大な力を思いながら、神の箱さえあれば勝つことができると思っていたのです。
しかし、神の箱そのものには、何の力もありませんでした。神の箱の力は、その中にある神様の律法に服従することにあるということを、彼らは悟ることができませんでした。祭司エリの二人の子、ホフニと、ピネハスは、聖なる神の箱と共にいる祭司でしたが、神様の律法を犯す者たちでした。この罪人たちが、神の契約の箱をイスラエルの陣営に護送して来ました。 その時、イスラエルの兵士たちは、力が回復して、勝利することを信じて大喜びしました。