第2部:聖域に進む道
1聖域外での経験
罪悪感
一番最初に聖所に進む最初のステップは、罪人の心の中で罪悪を感じることです。私たちが罪を犯したとき、すなわち、神の戒めを破ったときに、罪悪を感じるのは、神の聖霊の働きの結果です。罪を犯した人は、審判と滅亡の恐怖を感じています。その時に、罪人は心の中の平和を渇望するようになるでしょう。罪の赦しと喜びを熱望するようになるでしょう。ですから、罪人は、罪を赦されるために聖所に持っていく完全な動物を選びます。それは罪のない完全な神の小羊イエス·キリストを象徴すると同時に、罪のない純粋な私たちの唯一の献身を象徴するものです。人間が神様に許しを求めようと進むとき、心を尽くして本当の悔い改めの気持ちを持って進まなければなりません。神様は、二心の残り半分だけの心を受け入れることはできません。
聖所の外庭に見える3つのもの
今、罪を犯した者は、贖いの供え物を持って聖所に向かって歩いているため、彼が聖所を見て希望が沸き起こる3つの物を見るようになります。
1つは白い亜麻で作られた聖所の外側の幕なのですが、その白い色は罪人が聖所の中にとどまっている限り、神様の義によって受け入れて下さることを思い出させることによって大きな慰めをもたらしてくれます。
2もう一つは、祭壇で燃え上がっている煙ですが、それは罪人が罪を告白することによって、自分の罪が燃えて、煙のように消えて無くなることに対して望みを持つようにしてくれます。
3また、もう1つの目に止まるのは、聖所の屋根の上にとどまっている神様の臨在を象徴する雲でした。それは聖所の中に神が臨在されるという厳粛な心を持つようにさせます。しかし、同時に神様が恐れ多い方だけでなく、人間の罪を赦してくださるために、人間の中にとどまることを喜ばれる愛の神様である事実を思い起こさせてくれます。
聖所の入り口の色が与える意味
聖所に到着すると、聖所の入り口を通るようになりますが、それは門というより幕(カーテン)でした。その幕は赤、青、紫に織り込まれていました。
1赤色はやがて来られるメシア、つまり救い主の流される血を象徴するものであり、
2青色は、主が父の戒めを完全に守られる忠実な服従の生活を象徴するものでした。ユダヤ人たちに、青色はいつも律法に従うことの象徴でした。
3紫は王族だけが着用する色として、王の王であるイエス·キリストの身分を象徴します。
なお、この色は、私たちクリスチャンが、イエス·キリストの血の罪を洗い、彼の言葉と戒めに従う人になって天の王国の子孫となる真理を教えるのでした。羊を引いてきた罪人は、すでにこれらの詳細な教訓と配慮を通して、深い感動を受けて聖所に入ります。彼を迎え入れる祭司は彼を親切に案内し、連れて来た供物に傷がないことを最初に確認した後、聖所の儀式の手順を説明してくれます。