夏原 想の少数異見 ーすべてを疑えー

混迷する世界で「真実はこの一点にあるとまでは断定できないが、おぼろげながらこの辺にありそうだ」を自分自身の言葉で追求する

バイデンが勝つには、サンダースの主張を全面的取り入れるしかない。

2020-04-09 09:41:18 | 政治
 バーニー・サンダースが大統領予備選から撤退を表明した。これは、民主党とその支持者にとっては、4年前の悪夢を思い出させる。4年前もサンダースは「far too left」左過ぎると民主党主流派から批判され、民主党は中道のヒラリー・クリントンを大統領候補に選んだのだ。それと同じ道が選択されたのだ。これで、4年前同様にトランプの勝利は確実になったのか?
 民主党主流派も、4年前の二の舞は避けたいと必死になっている。サンダースが撤退を表明する以前からジョー・バイデンは、サンダース支持者の意見は尊重すると言っている。問題はそれがどこまで尊重されるのか、である。
 選挙は、4年前にトランプの勝利を予見したマイケル・ムーアが言うように、世論調査とは異なる結果が出ることがある。ムーアは、実際に選挙活動をつぶさに観察することで、その理由を見出した。アメリカでは、選挙に臨むには有権者登録が必要だが、その時点で、かなりの人たちが熱心な運動員に誘われて登録するというのだ。逆に言えばり、熱心な運動員に誘われなければ、登録にすら行かないのだ。4年前の「熱心な運動員」とは、サンダースの支持者のことである。4年前、サンダースの支持者にとっては、クリントンは消極的な支持にとどまるものだった。つまり、やる気が失せたのである。有権者登録に行き、民主党に投票しようという熱心な働きかけが減ったのである。ムーアはそれが、トランプの勝利につながったと言う。
 民主党は、4年前の二の舞を避けるためには、サンダースの熱狂的支持者の選挙運動が必要なのだ。そのためには、サンダース陣営がここまで戦ってきた成果をバイデンが受け入れるしかないのだ。「戦ってきた成果」とは、不平等が蔓延するアメリカ社会で、平等、公平という価値観を広めたことに他ならない。その具体化が公的医療制度の拡充であり、大学の無償化などなのである。コロナウイルスでの死亡者が黒人、ヒスパニックに突出していると報道されている。まさに、不平等社会が招いた結果である。今こそ、バイデンはサンダースの言う公的医療の拡充を主張しなければならないのだ。
 バイデンがトランプに勝つ唯一の道は、サンダースの熱狂的支持者を受け入れること、サンダースの主張を全面的に受け入れることだ。

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今日の最も困難な労働は「消費」。必要なのはベーシックインカムの導入である。 (ななし)
2020-04-09 11:18:30
今日の最も困難な労働は「消費」。
ロシアンルーレットをやり続ければ、いつか必ず弾丸が発射されて死ぬ。
それと同じで、買い物に行く度に感染の可能性がある。
買い物し続ければ、いつか必ず感染して死ぬかもしれない。
そこまでして買い物に行くのか?
だから富裕層は買い物はせず、自給自足モードに入っている。
消費者が居なければ企業は成り立たない。
しかし、ウイルス蔓延下に於いて、最も困難な労働は消費活動そのものになる。
誰かが、この労働に対して給与を払って支えなければ、企業は崩壊する。
国家が消費者に対し給与を払って消費活動を支えるべきだ。
必要なのはベーシックインカムの導入である。
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