TANEの独り言

日々の生活の中でのつぶやきだから聞き流してネ

屋根裏部屋の片付け…その2

2020-12-02 14:43:00 | 日記
屋根裏部屋に押し込んであるものを整理していて、父が若い頃に戦地から故郷の母親に宛てて書いた手紙を偶然見つけました。

何故、父が出した手紙が父の手元にあったのだろう…


あの手紙の中に書かれてあったのは、母へのお礼だけではありませんでした。

戦地である南支には父の弟も赴いており、その弟が父の元をひょっこり訪ねてきたこと、3年ぶりに会った弟は元気そうにしていたこと、そして母から送られてきた荷物に含まれていた “⬜︎⬜︎に渡してくれと頼まれていた時計” を、確かに手渡したことも書かれてありました。

父はきっと手紙を出したはずです。

自分が出した手紙を持っているということは、手紙が母親の元に届いた後に、何かの機会に再び自分の手元に置くようになったのでしょう。


祖母が亡くなったのは、私が中学生の時でした。

85歳まで生きたのだから、天寿を全うしたといってもよいでしょう。

明治生まれの芯のある女性で、教養もあり弱音を吐かない人でした。

なくなる直前まで、趣味で刺繍をしたり美人画を描いたりしていたのを覚えています。




屋根裏部屋の片付けで、父の手紙と一緒に、祖母が亡くなる直前まで描いていた美人画も出てきました。







父はきっと、祖母が亡くなった時に、形見として祖母が描いた美人画と、祖母が大事に保管していた自分の手紙を受け取り、持ち帰ったのではないかと思われます。