我が家のキッチンを数年前にリフォームした時、自分で言うのも何なのですが立派な食器洗浄乾燥機を備え付けてもらいました。
スイッチを入れるだけで汚れた食器を洗ってくれますし、乾燥までしてくれます。
電気代はかかりますが、洗う手間が省けるだけでなく全てが放り込んだ機械の中で完結するので、スッキリ片付き便利だと感心させられます。
そんな便利な食器洗浄乾燥機ですが、私はこの機械を使うことが殆どありません。
昔は山に登った時、使った食器やコッフェル(鍋)は水を節約するためにキジ紙(トイレットペーパー)で汚れを拭き取った後で、少量の水でキレイに洗っていました。
もちろん、作った食事を残すことなど考えられず、ご飯が上手く炊けずにゴッチン(熱がお米の中まで通っていない芯が残る生炊きご飯)であっても、鼻を摘みたくなる焦げ飯であっても一粒残さず腹の中に入れるというのが鉄則でした。
お陰で、食器や鍋は水で流す前から充分キレイな状態になっていました。
食器乾燥機が付いた今でも、私は昔の癖でついつい口元を拭いたティッシュでお茶碗に付いたお醤油やお皿の油を拭い取ってしまいます。
茶道の世界でも、使った器を各自が持参した紙で器の汚れを拭きとる作法があるということを聞きました。
自分が使った器や鍋は、機械を頼らず自分の力でキレイにするのが筋ですよね。
水で洗った後の器や鍋は、風をあてることで乾き、太陽の光が当たることで清潔感も増すように思うのは私だけでしょうか。
洗濯物をお日様に当てて乾かすとフカフカになりイイ香りがするように、きっと食器や鍋もお日様に当てるとイイことがあるはずです。
手元にあるモノを使って天然食器乾燥機(と言うほどのモノでもないのですが… )を拵えたいと思いました。