昨年の秋、天寿を全うした母との別れがありました。
突然のことで、私は60をとうに過ぎていましたが、居るのが当たり前と思っていた母が急に居なくなった事をなかなか受け止められず、心の波が収まるまでに随分と時間を必要としました。
母の告別式に、孫たちから胡蝶蘭の鉢が送られました。
母は花が好きだったので喜んでくれたと思います。
その胡蝶蘭は七七日が過ぎても花を咲かせ続け、年が明けて花を落としても緑を失いませんでした。
冬の時期は、陽当たりの良い我が家の2階に移し2週間に1回はコップ1杯の水をあげていたのです。
花を着けていた茎も先の方から枯れてきたので50cm程切り取っていたのですが…
何と、切り取った茎の下10cm程のところから新しい茎が出てきたのです。
さらに驚いた事には、1週間くらい前から花芽が着き始めたではありませんか!
茎は3本あり、3本とも4〜5個の花芽が着いており、日に日に膨らんできています。
夏は、母の初盆です。
その頃に、また再びあの純白の胡蝶蘭の花を見ることができるなら、天国の母もきっと喜んでくれると思います。