40数年振りに坊ガツルでテント泊した私は、あれだけアルコールを摂取したにもかかわらず爽快な朝を迎えました。
天気は快晴、朝日が三俣山の山頂を赤く染めています。
各々、準備してきた朝食を摂ります。
私は今回、飯盒と米を2合をザックに忍ばせて登って来ていたのです。
昼食のおにぎり用に飯盒でご飯を炊き、寝袋に包んでテントの中に入れておきました。
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飯盒やコッフェルでご飯を炊くのには幾つかコツがあります。
★シッカリと米粒に水を浸透させておく
★飯盒から聞こえてくる米の炊ける音に耳をすませて火加減を調整する(蓋にスプーンなどを当てて振動を感知するのも有り)
★最後は、鼻を効かせて少しだけお焦げができたところで火を止める
★炊き上がったら保温も兼ね、新聞紙や寝袋で包みしばらく蒸らす
あとは、 “経験” ですかね!
私も何回か失敗して覚えました。高い山では気圧が低いので水の沸騰する温度が低くなるので、ご飯の炊ける音や振動、匂いが大切なポイントになります。
山に登ってマズイ焦げ飯や芯が残ったゴッチン飯は意欲を削がれますから… 。
朝食を終えたらすぐに出発です。
入れ小さなサブザックで大船山を目指しました。
大船山には2年前の秋にも登っていますが、その時は「男池」から大船山頂をめざしています。
今回は坊ガツルから北大船山と大船山の間にある尾根に上がります。
山登りの楽しみの一つに、
『登る山は同じでもルートが変わる事でまた違った山の表情を見ることができる』
というのがあります。
また、一人で登るのと何人かで登るのとでは全く違いますし、季節や天候、年齢によっても感じ方に違いが出てくるでしょう。
だから人は、同じ山に何度も足を運ぶのだと思います。
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40数年振りに坊ガツルでテント泊し、新しい仲間たちと共に大船を目指した私は、懐かしさだけでなく新鮮な感動を頂きました。
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山頂から見た雲海や、御池を見下ろす岩場からの眺めは、ずっと私の心に残るものになったのでした。
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坊ガツルに戻り昼食を摂った私たちはテントを撤収し、車を停めている吉部の登山口までゆっくりと降りて行きました。
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※タイトル画面は大船山(右奥のピーク)と御池の紅葉です。
“九州の紅葉は大船から” と言われます。
大船の御池の紅葉は思っていた以上に見事でした。