お爺さんは山へ柴刈りに

東鳩会の開催概況

新緑の中をドライブ

2009年05月22日 15時59分00秒 | Weblog
 平成21年5月21日(木)エーユー君から西山へドライブに誘われ午後から出かけます。山の新緑が一段と増して街の暑さを忘れさせ、爽快な気分に暫し浸ります。

 ここは3週間前に来た‘西山の大山桜’近くの嶽原地区です。そのとき山形市と書きましたが山辺町と指摘を受けたので、地図を調べると紛れもない山辺町です。道路からちょっと入った所に案内板があります。11か所ある5番目の‘御酒湧水泉’だそうです。 

 後ろに回ると窪んだ所に池があり、砂粉が湧水に押し上げられいます。ご丁寧に傍には柄杓が二つ設えてあります。虚空蔵菩薩が御使いになった水とあらば虚空蔵菩薩は辰年の御本尊、喜んで飲ませていただきます。少し冷たく旨い水です。
 嶽原地区は廃屋多くありますが、この時期になると耕運機の音で賑やかになります。住まいは町、職場は山になったようです。エーユー君が車から鋭い視線を凝らしながら少し進みます。藪の中に入り眼を凝らし言います「こごみホゲだどれはあ!」こごみ取りが目的だったと思いつつも深くは触れません。友の落胆を増長させたくありません。

 「それではどうする畑谷城跡に行ってみるか?」と踵を返し作谷沢を目指します。幟が眼に着きますが城跡は分かりません。民家の軒下で草取りをしていたお婆さんを見つけ尋ねます。「そこ左に曲がっていくど直ぐだ。‘ねっくす’まで車はいるいがら」「ばあちゃん、ねっくすなんて懐かしい言葉聞いた!」と返します。「お前だどっから来たのや?」「山形だ」「おれは山形の真ん中から来たんだぜ」それから、「漬物干ししていて梯子から落ちて足が不自由になったけど、皆に旨いもの食べさせようとしてなったのだから仕方ないけど」などと話が止まりません。
 「切られた二本の杉の木勿体なかったな~」幟には‘江口光清城主と直江兼続・前田慶次軍の戦場’とあります。

 上に神社がありますが、「う~ん、なんて書いてあったかな」昨日の今日というのにもう失念しているのです。三島神社でした。「昔はここで子供らが野球などして遊んだんだろうな~」杉の枯葉が積もった藪原を見渡します。

 この小高い山の城を守るため、直江兼続・前田慶次郎軍1万余に対し城主江口光清は3千余で戦い玉砕したのです。神社の東手には‘日清戦争の忠魂碑’と‘征露記念碑’が建っております。争いはいつの世も悲しいものです。