マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第2幕 蟹江城の攻略に加わる自衛隊組 準備編

2017-07-16 23:29:04 | 戦国多種職業 現代の様々な職業の人が信長の家臣!?
須森は信長に従属すると言う宣言をする。
その場にいる石井以下自衛官組や警察組はもちろん、その場にいた民間人は驚く。
いや・・・・・・・むしろ正解か・・・・・・

このまま従属しないで放浪するよりかは・・・・・・・・
須森の言葉に対し信長は・・・・

「よい許す・・・・・・存分にワシのために働かせるがいい。」

とあっさり了承してしまう。
一部拒否をして放置されるかもしれないと心配したが、了承した事により安堵する。
すると・・・・・・・

「よろしいのですか御屋形様?得体の知れぬ輩をそうやすやす信じて?何処ぞの国の大名の間者か服部党の手の者かもしれませぬぞ。」

「可成.....そう見えるか?こやつらは種子島を持っている・・・・・・何処の大名が見たことのない物をな・・・・服部党にこのような服装を持つ者はおらぬ・・・間者であればこの集団いや目立つ服装であるはずがない。」

「それは確かに・・・・・・そうですが・・・・」

家臣である森可成は簡単に得体の知れない石井達をそう簡単に信じていいのかと信長に申したが・・・・
信長は可成に石井達が持つ銃について語り、服部党や他国の大名の手の者ではないと語る。
可成を始め毛利良勝や服部一忠ら周りの家臣らは納得はしてないが、そこまで言うのであればとやむなく納得する。

だが

問題はこれだけではない・・・・・・・
100名以上を越すタイムスリップ組を駐屯させるための土地が必要になる。
他の領地に彼らを置けば食料問題が発生したりいろんな軋轢も生じる。
それに見たことのない集団を置けば必ず他国が察知する。

無論、同盟を画策しているこの前独立したばかりの松平三河守家康率いる松平家も・・・・・

「しかし領土はどうしますか?今の領土を与えるのは・・・・・・」

可成は良勝や一忠らと軽い協議をした上に再び申し上げる。
するとニッと笑いながら・・・・・

「それならば簡単じゃ・・・・・蟹江の地を奪えばいい。」

「蟹江?それは服部党の領土です、そこを与えるのは・・・・・・・・・」

「たわけ!!奪えばいい、服部党は桶狭間で義元の討ち死にで敗走し混乱が生じている・・・・美濃の龍興を攻めるまえに西方の安全を確保すればよい。」

信長は土地が無ければ蟹江を奪えばいいといい可成らを騒然とさせる。
蟹江城は服部友貞ら服部党が本拠地長島城の支城として治めており、今後伊勢進出を考えるならば奪取すべき地である。
それに滝川一益らが奪うべきだと言っていたので、この見られぬ者達を用いて攻略しようと考えた。

早急に攻略し武器を持つ者以外の職人を持って蟹江の地を開発。
美濃斎藤氏攻略のための後方拠点にしようと画策していた。

「須森とやら・・・・・」

「あ.はい・・・・」

「お主らを一益らの指揮下に入り攻略に加われ・・・・その後、蟹江の領地を与えようぞ。」

「ははぁぁぁ」

須森は信長の言葉を受けて腰の低い武士のようにかしこまる。
そしてファーストコンタクトから半刻後、タイムスリップ組は蟹江との国境線に駐屯した。
さっそく農家の面々は持ってきたサツマイモの苗やトマトなどを現地農民と協力して植え始める。
28名の農家ズの面々は黙っているだけだと不満と言っての行動らしい・・・・・・・・

タイムスリップ組の一角である警察関係者は周囲の警戒に当たる。
このあたりには夜盗が出るので襲撃される可能性があると言う。
警官だけではなく海上保安庁の隊員達や皇宮護衛官達も動員されている・・・・。

そして・・・自衛隊の武器や弾薬の入ったコンテナは織田家の兵を使って搬送。
大きな蔵があったのでそこに収納し、警備は普通科連隊所属の自衛官が担当する。
間者の侵入があるので警察力に限界があるので訓練された自衛官が警備する事が妥当だと。
陸海空の自衛官らは考えた。

他の面々は仮設の長屋に入居して一休みをしている。

そしてある程度、タイムスリップ組の駐屯地が完成する・・・・・・・
その夜・・・・・・

「でどうします須森さん。」

「民間人は蟹江城攻略戦には参加しませんが、俺達自衛隊は参加する事になりますよ。」

石井ら三尉以上の幹部自衛官組は須森に蟹江城の攻略について聞く。
滝川一益の指揮下に入り攻略戦に加わる。
参加するのはいいのだが、あんまり小銃は使いたくない・・・・

武器はあるが有限であり、補給が効かない・・・・・
それに織田軍に加われば激しい織田包囲網などの戦いに入るし・・・・
伊勢長島攻略戦にも参加する事になる・・・・・・
そうとなれば・・・・・・いずれは死者が出る・・・・・・

「そういきなり言われても・・・・・」

「須森さん・・・・・・何か具体的な案を・・・・・・・」

「・・・・・・・・日本地図を出せ愛知県西部のだ・・・・・・・」

須森は若干優柔不断な部分があり頼りない部分がある。
なんでも緊張しやすい性格であるとの事。
郡山駐屯地で付き合いの多い石井はその事をよく知っている。

これではらちがあかないので須森に指示を仰いだ・・・・・・・

                                【愛知県地図】


石井は自分のバックを偶然見つけ日本地図などが入っていた。
小屋に置いてあったが、須森の指示によりバックから取り出し持ってくる。

「現在我々が所在するのは大治か甚目寺ら辺です。御屋形様が指示した滝川殿の部隊が・・・・・我々の西方に控えています。」

三浦一等陸尉が石井が持ってきた日本地図を用いて作戦会議を開始する。
蟹江城は自分達がいる位置の南西に展開に所在する。
主力部隊である滝川隊は南下し蟹江城を攻略する・・・・・今回出撃する部隊はこれかではない。

「滝川隊が北東に展開し、鳴海城の佐久間隊が200名の部隊が東から攻めます。」

「佐久間?退きの佐久間の異名を持つ佐久間信盛か?」

「はい・・・・・・」

桶狭間の戦いで鳴海城を与えられた佐久間信盛と水野信元らが兵士を派遣。
総数は200名である。
彼らの任務は陽動部隊との事・・・・・

「しかし部隊の配置だけ見ても肝心の我々が・・・・」

「そうだな・・・・・・・・・」

「須森さん、進言しますが我々自衛隊は最前線だけで戦うのがモットーではありません。滝川隊や佐久間隊の後方支援する事です。後方の安全と補給路の確保が必要だと進言します。」

「後方支援か・・・・・・・・」

大体の織田家の蟹江城の攻略部隊図と配置図は分かったが・・・・
肝心の自衛隊運用が難航する。
それを見計らって石井が武器を使わずに比較的に住む後方支援を須森に進言する。

「後方支援は何を・・・・・・・・・」

後方支援をするのもいいが現代の軍事的常識の効かない戦国時代で何をするのか・・・・
悩むのは須森だけではない、この場にいる幹部自衛官はその事に悩む。
そんな時・・・・・・・・

「須森三佐。」

「どうした大森?」

「滝川様が・・・・・会いたいと・・・・・・・」

陸上自衛隊大森陸士が須森に一益が来る事を伝える。
今回の蟹江城の攻略部隊の最高指揮官・・・・・・織田家の有力家臣である一益が来る。
一体何をしにきたのだろうか?
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第104話 戦場に身を置く者としての血と痛さの覚悟

2017-07-16 16:01:05 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
桐原から突きつけられた自決勧告。
その勧告は周りにいた一同に多大な衝撃を与える事になった。
腹斬り・・・・・・・・つまり切腹は日系人以外の人種が一番知っている日本特有の自決方法。

ミリャン「私は・・・・・・・」

ミリャンはさっきまで強気一点張りであったが・・・・
殺気も感じられぬ不気味な雰囲気漂う桐原の勧告に対しすっかり大人しくなってしまう。
これほど殺気の漂う人物が見た事がないと・・・・・・・

「中尉いい加減にしないか、いくら桐原臨時司令の息子だからと言って捕虜に自決を勧める事は許されんぞ。」

桐原中尉「それがどうした・・・・・・・それなくてこう言う事をしているのは馬鹿で無能だな。」

「何?」

桐原中尉「覚悟なしでやるとでも思ったのか?」

「貴様・・・・・・・・最初から承知の上で?」

現在もなお指揮官による説得が行われているが無視する一方であったが・・・・・
ようやく桐原は言葉を発する・・・・・
だが発した言葉は意外な事であり最初から承知した上での事であった。

桐原中尉「ミリャンだったな・・・・・・・」

ミリャン「はい・・・・・・」

桐原中尉「正直迷いのある奴は迷惑なんだよ軍に置いても今いる環境に置いても・・・・デワ・・・・・」

デワントン「は.はい・・・・・・・」

桐原中尉「お前は迷いはあるか?」

デワントン「私ですか?迷いは・・・・・・・ないですけど・・・・・・・」

桐原中尉「それで良し・・・」

デワントン「それでよしですか・・・・・・」

デワントンはこの一連の流れからして自分も切腹しろと言われるんじゃないかと思った。
もっとも生真面目で勉強熱心なデワントンは切腹がどんなものなのか理解している・・・・・
正直興味深い事を言う桐原に興味を示しているデワントンであるが、桐原の事が恐ろしくなった・・・・

ミリャンは分からないだろうが、自分が殺されるとでも感じるだろう・・・・・
もっとも一連の自分の行動から関しても敵対行動・・・・・

桐原中尉「さて・・・・・ミリャン・・・・お前はどうなんだ?」

ミリャン「私は・・・・」

                           パタッ

ミリャン「ひっ・・・・・・・・」

桐原中尉「俺は好きで脅しているわけではない、し脅すつもりはない。本気で生きようとする気はあるか、厳しい境遇であろうと生きる覚悟はあるか・・・・なかったらとっとと自決して死ねばいい覚悟無き人間が戦場に出ていいはずもない・・・・し世を生きる資格はない!!」

ミリャン「私に何を?」

桐原中尉「お前はどちらかを選べ、仲間に裏切られてショックで自暴自棄で暴れる気持ちは分かる・・・・・・・だがこのまま放っておくのも良くない・・・・・・・覚悟を決め生きるか・・・・・・・・・・・それとも覚悟を決めずに生きるかを・・・・・」

ミリャン「なぜ・・・・・・・・・」

桐原中尉「俺は覚悟無しにただ身の安全のみしか考えない奴は嫌いなんだよ、命を捨てる覚悟のない奴はとくに・・・・そんな奴は敵前逃亡するクズにすぎん。結局何処へ逃げても逃げ場が最終的に無くなる事実を無視しながらな!!」

桐原はミリャンに生と死のどちらかを取るように迫る。
ミリャンは桐原を恐れ狼の目の前に対峙する子犬のように・・・・・・・・

ピュッ

ミリャン「痛。」

ナイフが誤ってミリャンの手に怪我を負わせる。
手からは若干赤い血が流れる。

ミリャン「嫌........」

血が流れた事に恐れが生じる。
物凄く寒い恐怖感が。
子犬のように狼と対峙し血が出て恐れが生じたミリャンはいつしか自分がゼントラーディ軍の兵士から今に至るまでの事を振り返る。
今までミリャンはゼントラーディ軍のエースとして戦ってきた・・・・・・・

だが自分の所属していたボドル基幹艦隊が壊滅し、地球降下後.友軍だと信じていた味方に攻撃された・・・・・・・
消去刑に値する罪を犯してないのに・・・・・・ただ邪魔だとされ攻撃された・・・・・・
意識があるうちに聞いたのはゲラムと言う男の不気味で自分を見下すような笑い・・・・・そして・・・
役立たず・・・・戦闘だけしかのうがないガラクタ・・・・・ゲラムが自分が意識を失う前に言った言葉である。
その言葉が原因となり・・・・一瞬にして誇りと自信を失った。
いつの前にか死に対する恐怖心と言うのが芽生えた・・

統合軍に救助され怪我が治るとその恐怖心を隠すかの如く暴れて死のうとしたり・・・・・
一体何をしているのだろうか?

桐原の言葉を聞いたミリャンの心にはいつしか自分の行為や感情に疑問が生じる。
このまま敵前逃亡してもいいのか?厳しい現実から・・・・・・・

イェル「隊長、ここに・・・・・・いっ!?」

ウォルター「隊長、何をしているんですか?」

こうしている中、部下であるイェルやウォルターが来る。
目の前で起きている周りに囲まれながらミリャンを説得する光景に二人は桐原にドン引きする。
それに・・・・手にナイフを置いているし・・・・・まわりから腹斬りと聞こえる・・・・

まさか・・・・・・・切腹を目の前でやらせる気なのかと、二人は同じ秒単位で思う・・・・

デワントン「イェル・・・・・・・ウォルター口出ししないで!!」

イェル「フィアロ軍曹どう言う事なんですか?」

デワントン「・・・・・・・・説明しずらいけど、茂人なりの私の同胞への説得なのよ・・・・・だから・・・・・」

デワントンはドン引きしようとしているイェルとウォルターにそう話す。
二人はデワントンの言葉に戸惑うばかりであるが・・・デワントンの本気の目を見て口を出すのをやめる。
そうした中動きは出てくる・・・・・・・・・・・・・

ミリャン「私は・・・・・・死にたくありません・・・・・」

桐原中尉「うん?」

ミリャン「私は戦います・・・・・死にたくありませんし・・・・・黙って厳しい現実から逃れたくありません・・・」

桐原中尉「戦うか・・・・・・・」

ミリャンは覚悟を決めずに自決するのではなく、厳しい現実を認識しそれに抗い生きる道を選んだ。
それを聞いた桐原は若干表情が柔らかくなる。
決意表明したミリャンは桐原にある要求をする・・・・

ミリャン「私に戦う権利を下さい・・・私を・・・・・・・」

戦う権利を下さい・・・・・・
ミリャンが桐原に要求した事である・・・・・・
厳しい現実に対し戦う権利を・・・・・・
その要求に対し桐原は・・・・・・・

桐原中尉「戦う権利か・・・・・・・・・馬鹿め既にお前がその決意を俺に・・・いや皆の前に露わした時にあるんだよ・・・・よく言えたな・・・・・・それでいい。」

ミリャン「権利がある・・・・私は・・・・うぅぅぅぅぅ・・・」

既に皆の前でそれを披露したのでその権利は既にあると伝える。
桐原の言葉に安堵したのか、桐原に抱きついてすすり泣く。
すすり泣くミリャンを桐原はやさししく頭をなでる。

デワントン「あ~あ~」

その光景を見たデワントンはかなり衝撃を受け嫉妬心を抱く。
無論見ていた将兵でもそうであったが。
そうした中。

「桐原中尉.申し訳がないが、やり方に乱暴である・・・・・・・・・・謹慎処分のため我々に同行してもらおうか?」

桐原中尉「げっ・・・・・・・勢いでやり過ぎたな・・・・・・・・降格処分よりかはマシか・・・・・・・・」

桐原は別の警務隊に捕まり、謹慎処分に処せられる。
しかし、桐原の言葉はミリャンと言う戦闘種族の少女に大きな影響を与える・・・・・・・・
一方、彼女を攻撃したゲラムは・・・・・・・・後の歴史を密かに影響を与える元になる事を始める。
その話は別の物語である・・・・・・
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第103話 僅かな1%の望みを捨てるな! 出来ないならば自決せよ!

2017-07-16 00:32:31 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
味方だと信じていた友軍から攻撃を受けて味方さえいなくなった私は・・・・・・・・・

その言葉を聞いた一同は凍りつく。
目の前にいるミリャンは周りが凍りついている中、ただ一人うわの空になっていた。
さっきまで闘志を全開にし殺気を振りまいていたのに・・・・・・・・・

デワントン「どう言う事、味方から攻撃を受けただなんて?」

ミリャン「笑えない話よ、私は部下とはぐれ単機で行動している時・・・・・・・」

デワントン「単独行動・・・・・」

デワントンからの質問に対してミリャンは味方に攻撃された事を話しだす。
ミリャンは部隊を率いてマクロス・アドクラス・ラプラミズ連合艦隊と対峙した。
バルキリー4機.インベーダー3機.ヌージャデル・ガー6機.リガード12機
と言った一個中隊以上の敵機を撃破すると言う大戦果をあげた。

しかし

乱戦の中単機になってしまい、友軍と合流すべく後退するが・・・・
フルブス・バレンスの爆発を受けて地球に降下する事を強いられる事になった。
結果、部下や友軍もなくただ一人地球と言う大地を彷徨い

いつ敵に襲われるか分からない状況の中で生きるしかなかった

その話を聞いたデワントンは・・・・・

デワントン「そこまでは私も同じね。」

ミリャン「味方に合流できたのですか?」

デワントン「できたわ・・・・・・・・その前に敵側の同胞と戦ったけど・・・・ってミリャン1級空士長、貴方は上官そんなに丁寧じゃなくても、それにミリア1級空士長に畏まれている気がしてもやもやするわ」

ミリャン「いえ・・・・ごめん」

デワントン「私は・・・・」

ミリャンが体験した事を自身が体験した事と同じだと感じた。
それをミリャンに言うと味方と合流できましたと逆に質問しその前に敵側の同胞と戦ったと言う。
デワントンはミリャンに自分自身の身に起きたことを話した。

マイクローンになったきっかけや部下と合流した話など

ミリャン「なんか・・・・目眩が・・・・」

桐原中尉「大丈夫か?」

ミリャン「いえ・・・このくらいなら・・・」

デワントンの話を聞いたミリャンは若干元気を失う・・・・・・・
自分が欲しいものを皆持っている。
羨ましいすぎて、気が失いそうになる・・・

そして・・・・更にデワントンは話を続ける。

今後どうするかを・・・・
今後、自分達はどうするかを・・・
ミリャンは納得しながら聞いていたが・・・・
自分語りを始めた。

茂人は自分語りを始めたミリャンの方を向き
今まで話をしていたデワントンもミリャンの方を見た。

ミリャンは二人や周りに対し自分の気持ちや過去の動向を話した
その中で・・・・

ミリャン「私はずっとこのマイクローンの惑星をさまよったコックピットの手持ちの食料と水分を適度に取りながら・・・・そして・・・・・」

桐原中尉「そして?」

ミリャン「私はシュルケル・ウーの編隊と遭遇した。」

桐原中尉「シュルケル・ウーだと!?」

ミリャンは単機で行動している時にシュルケル・ウーの編隊と遭遇した事を話した。

茂人はそれを聞いてミリャンの話に釘付けになった。

そのシュルケル・ウーのパイロットはティモシーなのか?

そう考えたが、その考えはすぐに否定された

桐原中尉「シュルケル・ウーってティモシーのか?」

ミリャン「いいえ違うわ・・・・・別の人・・・・・その人物は・・・・・・・ゲラム・・・そう名乗った。」

デワントン「ゲラム・・・・・・」

ゲラム・・・・
想像していた人物とは全く別人であり
ティモシーとは全然関係のない人だった

同じシュルケル・ウー乗りのゼントラーディ軍兵士
一体何者なのだろうか?

桐原中尉「よく考えたらティモシーはミリャンからしたら敵だな、俺たちの味方だったのは間違いないが俺も全くなにも考えておらんかったな」

もっとも冷静的に考えてしまえばティモシーはアドクラス艦隊所属。
元々敵であるミリャンが味方だと思った友軍と言えば俺達の敵・・・・・
それに性格的にもティモシーではない

と言う点から茂人はそう考えた。

デワントン「で・・・・そのティモシーに何されたの?」

桐原中尉「デワ・・・ティモシーではなくゲラム」

デワントン「あはははごめん・・・続けて続けて」

ミリャン「貴方たち・・・・」

デワントンはミリャンにゲラムの事を聞いた。
その前にボケをかまし茂人に突っ込まれた

茂人の突っ込みにデワントンは笑って謝り
ミリャンに話続けるように言うが・・・
二人のやり取り見てミリャンは呆れるしかなかった。

呆れつつもミリャンは話を続けた

ミリャン「私は合流しようとゲラムに言うが・・・・そのゲラムは私に対し邪魔だと言われ攻撃された・・・・・私は回避するけど・・・・・・ゲラムのシュルケル・ウーに叩きつけられて・・・・・・・・私は当分意識を維持していたけど・・・・・力尽きて・・・・・・」

桐原中尉「・・・・・・・・・・」

ミリャンが語ったのゲラムによる強襲であった。
合流しようとしたミリャンを邪魔だと吐き捨て地球の大地に叩きつけた。
止めをさす事はなかったが重傷を負う程の傷を負ってしまう事になった。
なんとか意識を当分の間保つ事を出来ていたが力尽きて気絶し。

そのまま死を待つのみであったが
偶然地球統合軍の救難部隊に回収されマイクローン化し治療し一命を取り留めた。
話に聞いて一同は何も言えなくなるが、ミリャンは急に立ちあがって・・・・・

ミリャン「教えろデワントン、私は何を信じて戦えばいい?味方だと信じていた者に攻撃され・・部下は見つからない・・・私は・・・・」

デワントン「ちょっと落ち着いてよ、それに私の制服の襟元を掴まないで・・・・マイクローンの兵士達が警戒して銃口を向けているよ!ミリャン!!」

ミリャン「どうなったって構うもんか!私は一人ぼっち、孤立した存在よ!」

デワントンの制服の襟元を掴み何を信じればいいのかを聞いてくる。
急に襟元をミリャンに掴まれたのでデワントンは警備兵が警戒すると伝える。
事実、地球統合軍の将兵たちは急に襟元を掴んできたミリャンを警戒し銃口を向けていた。

いつミリャンを撃ち殺してもいいように待機している。

そんな事をさせない為にデワントンは必死に説得するが・・・
ミリャンは泣きながらそれを聞こうとしない
このままではミリャンは殺されてしまう・・・・

デワントン「だから落ち着いてってば、殺されてしまうよ」

ミリャン「殺されたって構うもんか、戦場で死ぬそれがゼントラーディ人・・・貴様もそうだろう」

デワントン「確かにそうだけどこれは違う・・・・やめてってば苦しい」

それでもミリャンは説得を受け入れてくれない
むしろどんどん抵抗してくる、このままでは本当に殺されてしまう
誰か誰かミリャンを止めて、絶対殺されないようにして

デワントンは心の中でそう思った

そんな時

桐原中尉「・・・・・何を信じろか・・・・・」

デワントン「茂人・・・・」

桐原中尉「地球人とゼントラーディ人と言っても所詮は・・・考えている事は同じか・・・・・・・・・」

茂人が突然デワントンとミリャンの間に入って来る。
デワントンの襟元を掴む手を離してミリャンに、上の事を言う。
ミリャンは何を言っているのかは分からない・・・・・・・
地球人とゼントラーディ人の考えは結局同じだと言う事に・・・・・・・

桐原中尉「信じる者がなくて俺達の捕虜になって帰還すべき場所をなくし信じるに値する仲間を失い自暴自棄になって暴れる・・・・・・・・・・その気持ちは分かる。」

ミリャン「気持ちが分かる?マイクローンのお前に何が分かる?」

桐原中尉「分かるさ・・・・俺だって前の戦闘で地球に降下した後、両親が生きているか分からず帰るべきマクロスがあるかどうか分からず部下と共に帰還していた・・・・・・・・一その事見つからず・・・・・・このまま飢えて死ねばいいと思ったさ・・・・・」

ミリャン「何が言いたい結局部下のいる貴様なんかに私の気持ちが分かるのか?」

桐原中尉「分かる・・・・・・・・部下がいなければ完全に自分の精神が壊れる事ぐらい分かっているさ。」

ミリャン「分かるって・・・・・・・・」

桐原中尉「だけどその場合でも自分は・・・・・・・僅か0.1割の望みを捨てたりしない・・・・・・・味方に攻撃されようが・・・・・・・・・」

ミリャン「・・・・・・・・・!?」

デワントン「僅かな望みを捨てたりしない、それは・・・・」

茂人の一連の言葉(偽善的)に怒りを募らせていたミリャンであったが
0.1割の望みを捨てたりしないと言う言葉に驚く。
何故そのような事を堂々と言えるのか?
精神が崩壊してもなおも僅かな望みを捨てないのか?

ミリャンは言葉を発することができないほどの衝撃を受ける。

デワントンも同じような事を思っていて、何故堂々と言えるのか不思議に思った
地球人桐原茂人、凄い人物・・・・そんな事をデワントンは思ってしまう

デワントン「茂人。」

桐原中尉「可能性があるならば兵士は諦めない諦めたりしないんだ。」

その言葉はデワントンの心にも突き刺していた。
もっともこのような事を言える人物はゼントラーディ人で見た事はない。
上官であるミリアも言ったことがない。

デワントン「これが私を二度も助けた桐原茂人と言う兵士の言葉、なんて気分が良くなる言葉なのだろうか....」

デワントンは茂人にますます興味を示す。
ゼントラーディ人と全く違う価値観を持ち、戦場に赴く桐原茂人と言う男を......
何処までも見ていきたい

そんな事をデワントンは思っている中。

桐原中尉「もしそれでも望みをかけれなければ、潔く自決しろ!腹切りだ!」

『なっ..............』

桐原中尉「望みが持てないならば死ね、戦士としての資格はない。俺が介錯してやる、さらぁ短刀の代わりにナイフでお前の腹を斬れミリャン・ファキア!!」


「正気か中尉!?」

茂人はミリャンに腹切り、切腹しろと迫る。
理由は僅かな望みをかけられないならば死ね、直ぐに死ねと言うこと。
この切腹しろと発言は一同を驚かす。

そして思ったのが、この人物は危険であると。

ミリャン「死ね?」

桐原中尉「あぁ死んでもらう、僅かな望みをかけずに諦める奴はもう後がないのと同じだ。だったら死んでもらう。」

茂人はそう言いつつ拳銃とアサルトナイフを取り出す。
取り出したナイフと拳銃でミリャンを自死しろと茂人は言っている

周りにいる面々はこの発言に茂人は危険だ
正気ではないと思った

「桐原中尉止めろ!」

多くの統合軍の兵士達はこの蛮行を止めるべく
茂人にミリャンを切腹に追い込もうとする事を止めろと言った。
だが茂人はその事を気にしない。

ある一人の兵士は日本人の中に眠る狂気が一番出ていると感じとった。
身内と争うことを躊躇しない日本人特有の恐ろしさ
その恐ろしさに銃を落としてしまう

そうした状況下の中でも茂人は話を続けた

桐原中尉「もし望みがないならば、死ぬ事はない。だが望みが無ければ死だ。」

デワントン「茂人......」

桐原中尉「デワ....これは俺と彼女の問題だ止めないでくれ。」

デワントン「う...うん。」

デワントンは桐原を止めようとするが、無駄であった。
既に本気モードを出していた。
桐原を止める事はできないと、デワントンや周りの将兵は黙って見ているしかない。

そして

桐原中尉「ミリャン、お前はどうする?望みをかけて戦いながら生きるか?それともかけないで無駄死に等しい死を迎えるか?」

茂人はミリャンに最終勧告する。
抗いつつも生きるか、抗わずに死ぬかの二つを......

望みを捨てずに戦い続けて生きるか
望みを捨て廃人になるくらいなら自決し命を終えるか
その二つをミリャンに突きつけた

ミリャン「私は......」

ミリャンは茂人の最終勧告に対して自分の答えを言おうとする。
僅かな可能性を信じ生きるのかそれとも惨めに死を選ぶのかを

茂人の最終勧告に対してミリャンは
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