人生の潤いを生み出す暮らしの空間を
設計デザインのチカラで・・・・・。
※勤務建築士時代のバイブルとしていた書籍
よく考えられた住まい、
「家」を建てると
暮らしが楽しくなる。
集まって住む事、
暮らす空間の持つ意味と「考え方」
そのものを
継続的に考えています。
建築家・安藤忠雄氏のディテール・原図集。
図面からイメージする佇まい。
六甲の集合住宅・住吉の長屋。
この書籍とは別の引用ですが、
安藤忠雄氏による
集まって住むことの豊かさは共用部にある
という言葉は本当に印象的でした。
勿論「住吉の長屋」のように
密度を上げない事による
贅沢な余白・中庭の存在のように。
「六甲の集合住宅Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」
六甲山を背にして
傾斜に存在する「それら」は印象的で
特に六甲の集合住宅Ⅱは
中央部の最も眺めが良い場所に
プールを持ち、
またあらゆる場所に
広場や緑豊かな植栽空間が
ちりばめられていて、
住む場所以上に
魅力的な場所が
至るところに存在しているんです。
勿論、眺めというロケーションも
借景から「くる」それらに・・・・・。
建築設計事務所に勤務し始めていた
まだ「建築士免許」を持っていなかった
当時の僕は
本当に気付かなかったんですけど、
この集合住宅は
いわゆる「億ション」であり・・・・。
今ならはっきり分かるけれど、
一般的な分譲マンションと比較すると
圧倒的に専有面積が広く、
またコスト的にも
相当アッパーだと見て取れます。
つまりこの建築では「空間的な豊かさ」は
ある意味考え方によっては
コストによっても
実現しているともいえたり。
僕が設計事務所に勤務していた頃、
語弊があるかも知れないけど
分譲マンション・賃貸マンションは
圧倒的に効率化・ローコスト化が
進んでいました。
もう25年以上前ですけど・・・・・。
どのようにすれば
容積率を高めることができて、
販売有効率を高め、
コストを下げることが
できるのかが
徹底されていました。
それは僕も一番
身に染みていて・・・・・。
設計事務所に勤務し始めた頃は
仕事を捌くことで手一杯、
全く気にならなかったんですけど、
数年経ってから
設計という範囲を
俯瞰してみると「余裕」
というか「ゆとり」のようなものが
全くなくなっている事にも
ある意味気が付くというか・・・・・。
外観やエントランスホール等にのみ注力し、
建築全体というよりも・・・・・。
数的に多数であるが故に
少しもったいないようにも。
しかしだからといって
そういうマンションはダメだ。
そうではない建築が良い等と
完全に否定してしまうことは
できないと思いますし・・・・・。
そういう否定的な考えは
「集まって住む」ことの
可能性も
経済的な社会性や
利便性を失ってしまう
ようにも思えますし。
ただ・・・確かにそれらには
限界があり、
けれどまだ限界までも
達していないだろうし、
自分たちの仕事を通して
地域社会にできることも
まだまだあるハズだとも
思いますし・・・・・。
それ以降、
ある意味もう少し
視点を広く持ったような、
そんな建築を考える事ができればと。
例えばそこに建築が存在した時に
その周辺環境や対人関係が
少しでも良くなるような。
価値観の方向性として
緑が増えたり
遊び場所が増えたり
何もしない時間が増えたり
人間関係が豊かになったり・・・etc。
詰めすぎない
生き方に「余裕」が残る
そういう建築計画となる事も
一つの価値観と思いながら。
そういう意味では
それらは可能であり
可能性もあるのでは?
と思いつつ・・・・・。
暮らしの原点を考える時、
僕自身の建築に携わる者としての
忘備録・・・・・。
設計デザインの付加価値で
味わう事の出来る
人の営みと暮らしの心地。
暮らしのカタチを丁寧に
愉しみと価値を生み出す
空間デザインが持つ
魅力を味わう住まい造りを
考えてみませんか?。
◼️設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ
お問い合わせフォームから
お申し込みください。
----------------------------------------------
やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
----------------------------------------------