奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

暮らしの空間で実際に考えておくべき「リアル」な部分・・・窓や換気、風通しの事イロイロと。

2015年10月30日 | 家 住まい 間取り プラン

住宅設計、暮らしの空間をデザインするときに、

考えておくべき事イロイロと・・・・・。

 

暮らしの水まわり空間の事。

汚くて臭いカビは嫌な存在ですが、

実はさまざまな病気を引き起こす「怖い」存在でもあります。

 

例えば、夏場をピークに発症する「夏型過敏性肺炎」は、

エアコンや浴室、台所などに繁殖しているトリコスポロンというカビを

吸い込むことで起こるアレルギー性の肺炎です。

 

 

夏風邪でもないのに咳が止まらない場合は、

夏型過敏性肺炎を疑ってみる必要があるかもしれませんね・・・・。

 

 

そういう生活の空間の中で発生する事。

住宅にとっても、人体にとっても嬉しくないカビは、

「温度」「湿度」「栄養分」などの条件がそろうと繁殖しますよね。

 

 

 

繁殖しやすいとされる温度は20~30℃。

湿度は70~95%で、

浴室にありがちな黒いカビは湿度90%以上を好みます・・・・・。

 

 

 

カビを減らす方法のひとつは、

こまめな換気によって温度や湿度を下げること。

そのためには窓や換気扇などの配置を考え、

風通しの良い家づくりをすることが大切ですよ・・・・・。

 

 

意味のある場所での「開口部」、窓の設計。

 

 

 

また、木や珪藻土(けいそうど)、

漆喰(しっくい)などの調湿機能を持った材料を使用することも効果的です。

 

 

 

特に浴室は、

温度と湿度の他に栄養分もあり、

カビが繁殖しやすい条件がそろっていますよね。

 

 

体から出る皮脂はカビの栄養源となるので、

お風呂上りには冷水シャワーで壁や床の汚れを流し、

同時に室温を下げておくとカビ予防になりますよ・・・・・・。

 

 

 

また、「皮脂汚れが付着しにくい床材」を使用したユニットバス等を

取り入れることも対策のひとつです。

ただし、こうしたものも万能ではありません。

実際の暮らしでの家の使い方、手入れの仕方も含めて

カビ対策はやはり「風通しの良い設計」「材料」「お手入れ」の

三位一体があってこそですよ・・・・・・。

 

 

それぞれの意味がありますからね。

暮らしの活動、生活の中で大切な事を考えてみませんか?。

設計・デザインの価値も含めて・・・・・工夫する事の価値。

 

 

 

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